60PM046|第60回 理学療法士国家試験 過去問
脳の領域と機能の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2 または 4
正答
2(縁上回 ― 空間的構成)と4(前頭前野 ― 行動の抑制)
この問題のポイント
脳の領域とその機能の対応を正確に把握することは、理学療法士としての臨床判断において重要です。特に、大脳皮質の機能局在を理解することで、患者の認知・行動の変化を解釈し、適切な評価・介入が可能になります。
解説
大脳皮質の機能は、領域ごとに特化しています。まず、前頭前野は前頭葉の一部で、行動の抑制、衝動のコントロール、注意の維持といった実行機能を担います。これは、患者が意図した行動を抑制する能力(例:衝動的な行動の抑制)と関連しており、臨床で「行動制御の障害」として頻出します。
一方、縁上回は頭頂葉の外側に位置し、特に空間的認知や身体の空間的構成に関与しています。右半球では特に強く、空間認知障害(例:空間構成失行)の原因として関与することが知られています。この領域は、患者が自分の体や周囲の空間を正確に把握する能力に影響を与えます。
他の選択肢については、機能の誤置きが確認されます。例えば、Broca野は発話に関与する運動性言語中枢であり、聴覚とは関係ありません。Wernicke野は理解に関与する感覚性言語中枢であり、運動のプログラミングとは無関係です。角回は読み書きや計算に関与し、情動とは関連が薄いです。
選択肢の確認
2.縁上回 空間的構成:正しい。空間認知・構成に関与。
4.前頭前野 行動の抑制:正しい。行動制御・衝動抑制に関与。
1.角 回 情 動:間違っている。情動は大脳辺縁系が担当。
3.Broca 野 聴 覚:間違っている。発話中枢であり、聴覚は上側頭回が担当。
5.Wernicke 野 運動のプログラミング:間違っている。理解に関与。
覚えるポイント
「行動の抑制」と「空間的構成」は、日常的な認知機能の変化で頻出するため、特に前頭前野と縁上回の機能を「行動制御」と「空間把握」として記憶すると効果的です。