60PM025|第60回 理学療法士国家試験 過去問
短下肢装具で自立歩行が可能な二分脊椎児。 該当する機能残存レベルの上限はどれか。
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正解: 3
正答
3.L 4
この問題のポイント
二分脊椎児における自立歩行の可能性は、機能残存レベルに強く依存する。特に、足関節の制御機能(前脛骨筋の機能)が自立歩行を可能にする鍵となる。短下肢装具(AFO)を用いる場合、足関節の安定と制御が求められ、そのために最低限の機能残存が必須である。
解説
二分脊椎(二分脊椎症)では、脊髄の上部に損傷が生じ、下肢の運動機能が損なわれる。自立歩行を実現するためには、足関節の制御が不可欠であり、そのために前脛骨筋(足底筋)の機能が求められる。前脛骨筋はL4レベルの神経支配を受け、その機能が残存することで、足関節の背屈(足の上向きの動き)が可能となる。この機能があれば、AFO(短下肢装具)を用いて自立歩行が実現可能である。
一方、L3では大腿四頭筋の機能が残るが、足関節の制御には不十分で、長下肢装具が必要となることが多い。L5やS1ではより上位の機能が残るが、問題文では「自立歩行が可能な上限」と問われており、L4がその境界として最も適切である。L2では股関節屈曲筋のみが機能し、移動には長下肢装具や車椅子が不可欠となる。
選択肢の確認
1.L 2:股関節屈曲筋のみが機能。移動には長下肢装具が必要。自立歩行不可。
2.L 3:膝伸展は可能だが、足関節制御に不足。長下肢装具が必要。
3.L 4:前脛骨筋機能あり。AFOで自立歩行可能。正解。
4.L 5:下位のレベルであり、上限ではない。より安定した歩行が可能だが、上限ではない。
5.S 1:さらに下位。装具なしでの歩行も検討されるが、自立歩行の上限とは言えない。
覚えるポイント
「足の制御が可能」というのは、L4が「最低限の条件」として覚えておくこと。AFOで自立歩行が可能になるのは、L4レベルで前脛骨筋が機能するとき。これが二分脊椎児の自立歩行の機能的境界点となる。