60AM019第60回 理学療法士国家試験 過去問

関節可動域測定法(日本整形外科学会、日本リハビリテーション医学会基準1995 年)を図に示す。 正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4(膝屈曲)

この問題のポイント

関節可動域測定において、正確な測定位置と姿勢を確保することは、正確な評価に不可欠です。特に、二関節筋が関与する関節(例:股関節、膝関節)では、その筋肉の緊張が可動域を制限するため、測定前に関節を適切な姿勢に保つ必要があります。

解説

日本整形外科学会・日本リハビリテーション医学会が1995年に定めた関節可動域測定基準では、各関節の測定は「基本軸」と「移動軸」の正確な設定に基づいて行われます。この問題では、各関節の測定方法の正誤を判断する必要があります。

膝屈曲の測定は、背臥位で股関節を屈曲させた状態で行います。股関節を伸展したまま膝を屈曲しようとすると、ハムストリングス(二関節筋)が緊張し、自然に可動域が制限されます。そのため、正確な可動域を評価するには、股関節をまず屈曲させ、その状態で膝を測定する必要があります。この測定では、基本軸は大腿骨(大転子と大腿骨外顆の中心を結ぶ線)、移動軸は腓骨(腓骨頭と外果を結ぶ線)と定義されます。

他の選択肢についても確認します。肩甲骨挙上は背面から測定されるが、図で前面が描かれているため誤り。足底屈の基本軸は腓骨への垂直線で、図では水平線として描かれているため誤り。股伸展は膝を屈曲した状態では大腿直筋が緊張し、正確な測定ができないため誤り。肩水平伸展の基本軸は肩峰を通る垂直線で、図では両側肩峰を結ぶ線として描かれているため誤り。

選択肢の確認

1.①:背面測定が原則だが、図が前面で描かれているため誤り
2.②:基本軸が腓骨への垂直線で、図では水平線として誤記
3.③:膝を屈曲した状態では大腿直筋が緊張し、正確な測定ができないため誤り
4.④:股関節を屈曲させた状態で測定し、二関節筋の緊張を回避できるため正解
5.⑤:基本軸が肩峰を通る垂直線で、図では体幹を貫く線として誤り

覚えるポイント

「二関節筋が関与する関節では、測定前にその筋の緊張を回避する」ことが重要です。特に膝屈曲は、股関節をまず屈曲させることで正確な可動域を測定できます。このルールを頭にいれて、他の関節測定でも同様に判断できるようになります。

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