59PM048|第59回 理学療法士国家試験 過去問
歩行練習中に患者が転倒した場合、最も優先して行うのはどれか。
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正解: 1
正答
1.患者の安全確保
この問題のポイント
歩行中の転倒は、患者の身体的損傷や意識障害を引き起こすリスクが高い。その際、まず「患者の安全」を確保することが、臨床的判断の根幹となる。理学療法士は治療の専門職であるが、緊急時の優先順位は「生命・身体の安全」に即した行動である。
解説
歩行練習中に患者が転倒した際、最初にすべきはその場の環境を確認し、患者が新たな損傷を受けないよう周囲の危険物(例:テーブル、床の端、電源など)を遠ざけること。患者が動ける場合でも、無理に立ち上がらせず、安静に保つことが重要である。この行動により、二次損傷(例:頭部外傷、骨折)を防ぎ、その後の評価や対応が可能になる。
その後、バイタルサインの測定、スタッフの応援要請、診療録の記載、主治医への報告は、安全が確認された後に順を追って行われるべきである。特に、意識の変化や呼吸の異常がある場合、即座に医療的対応を要するが、その前に安全確保が必須となる。
選択肢の確認
1.患者の安全確保:転倒直後、患者が安全に守られ、損傷を防ぐための最初の行動。正解。
2.主治医への報告:安全確保後に行う。転倒直後は報告よりも現場対応が優先。
3.診療録への記載:意識や生命の評価には重要だが、患者の動揺を避けるため、安全確保の後に行う。
4.スタッフへの応援要請:患者の負傷が疑われる場合に有効だが、安全確保が先決。
5.バイタルサインの測定:緊急対応の終了後に記録されるべき事項。
覚えるポイント
「転倒=緊急」という認識をもとに、最初に患者が安全に守られる環境を整えることが、理学療法士が直面する最も基本的な対応である。安全がなければ、その後の評価や治療計画は成立しない。