59PM037|第59回 理学療法士国家試験 過去問
痙直型脳性麻痺児の陽性徴候はどれか。
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正解: 3
正答
3.共同運動
この問題のポイント
痙直型脳性麻痺は、運動の制御が損なわれ、特に運動の連動性が欠落する疾患です。このタイプでは、動作が「一つの関節の動きに伴って他の関節も自動的に動く」という共同運動(co-contraction)が顕在化し、その動きが陽性徴候として現れます。これは、脳幹や小脳の機能障害により、運動の制御が失われ、意図した動きを正確に表現できないため、特に上肢・下肢の連動的な動きが特徴です。
解説
痙直型脳性麻痺は、脳の発達期に起こる神経発達障害で、主な特徴は筋張力の増加と運動の不正確性です。この中で、共同運動は、患者が意図した動作を正確に制御できず、ある関節を動かすことで、他の関節も無意識に動く状態を指します。例えば、手を上げる際に、同時に足が動く、または肩が動くと腰も動くといった現象が見られます。これは、脳の運動制御網が損なわれたため、陽性徴候とされ、臨床評価において重要な指標となります。
一方、他の選択肢は以下の通り:
- 運動麻痺:単一の筋肉の異常な動きで、痙直型では主に運動の制御欠落であり、運動麻痺とは異なる。
- 感覚障害:感覚の異常は本疾患では一般的でない。
- 巧緻運動障害:細かい動作(例:指の動き)の困難は、運動麻痺型や共感性に見られるが、痙直型では陰性。
- 筋力低下:筋力の低下は、むしろ弛緩性(例:弛緩型)に見られる。
選択肢の確認
1.運動麻痺:陰性徴候。意図した筋肉の不協調は、運動制御の欠落であり、陽性とは言えない。
2.感覚障害:陰性徴候。感覚の異常は本疾患の主な特徴ではない。
3.共同運動:正解。痙直型の典型的な陽性徴候。
4.筋力低下:陰性徴候。筋力の低下は弛緩型に特徴的。
5.巧緻運動障害:陰性徴候。細かい動作の困難は、運動麻痺型に属する。
覚えるポイント
「痙直=張り付き=連動」と覚え、動作が連動して動くこと(共同運動)が、陽性の鍵となる。