111Q339|第111回 薬剤師国家試験 過去問
13 歳男児。体重 50 kg。エピペン注射液 0.3 mg 13 歳男児。体重 50 kg。エピペン注射液 0.3 mg 方箋を持って母親とともに薬局を訪れた。薬剤師が情報収集したところ、男児は昼 食にうどんを食べた後、屋外の運動場でサッカーをしているときに倒れたとのこと だった。倒れたのは運動開始 30 分後だった。緊急搬送後、適切な処置により症状 は消失し、その後小麦による食物依存性運動誘発アナフィラキシーと診断され、エ ピペン注射液を処方された。 ⎧ | | ⎩ ⎫ | | ⎭ 注: 1 管2 mL、アドレナリンを2 mg 含有するプレフィルドシリンジ。 1 回に 0.3 mL 注射される。 なお、2 週間前にもパスタを食べた後にサッカーをしたところ、軽度のかゆみや 発疹の症状があった。夜食にうどんやパスタを食べても異常はなく、空腹時にサッ カーをしても異常はなかった。 使用方法の説明後、男児の母親から、今後の生活における注意点について質問 があった。薬剤師が行う生活指導の内容として、適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 2・4
正答
2・4
この問題のポイント
食物依存性運動誘発アナフィラキシーでは、原因食物摂取後の運動を避け、アドレナリン自己注射薬を常に携帯します。
解説
本例は小麦単独でも運動単独でも症状がなく、両者の組合せで発症しています。したがって小麦を含む食事の後、少なくとも医師から指示された時間は運動を避け、体調不良時、NSAIDs服用時、飲酒等の増悪因子にも注意します。屋内か屋外かは本質ではなく、体育館でも食後運動で発症し得ます。水分補給は運動時に重要ですが、発症を確実に予防しません。原因食物の完全除去が全員に必要とは限らず、専門医の指示に基づき「摂取と運動を組み合わせない」など生活に合う回避法を決めます。エピペンは学校・外出・運動時も常時携帯し、周囲の大人へ使用法と救急要請を共有します。
選択肢の確認
1.運動は屋外を避け、屋内の体育館で行う。:場所でなく食物摂取との組合せが問題です。
2.小麦を含む食品を摂取した場合は、食後の運動を避ける。:正答。誘発条件を避けます。
3.運動中、こまめに水分を補給することで発症を予防できる。:水分補給だけでは予防できません。
4.エピペン注射液を常時携帯させる。:正答。緊急時に直ちに使えるようにします。
5.食事は、小麦の完全除去が必要である。:専門医の方針に従い、全例一律の完全除去ではありません。
覚えるポイント
FDEIAは原因食物+運動の時間関係を避け、補助因子も確認し、エピペンを携帯します。