111Q242|第111回 薬剤師国家試験 過去問
学校薬剤師が教室の環境衛生検査を実施するために 12 月に小学校を訪問 し、二酸化炭素濃度を測定した。各教室には冷暖房及び換気設備が設置されている が、暖房設備が故障し、一時的に石油ファンヒーターを使用している教室があった ので、学校薬剤師は追加で検査することにした。 教室等の環境に係る学校環境衛生基準に設定されており、この教室で学校薬剤師 が測定すべき検査項目はどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 3・5
正答
3・5
この問題のポイント
開放型の燃焼器具を教室で使用するとき、学校環境衛生基準にある燃焼由来の有害ガスを選びます。
解説
石油ファンヒーターでは灯油を室内で燃焼させるため、換気が不十分で不完全燃焼が起これば一酸化炭素が発生します。一酸化炭素はヘモグロビンに強く結合して酸素運搬を妨げるため、無色・無臭でも測定が必要です。また、高温燃焼に伴って窒素酸化物が生じ、そのうち呼吸器刺激性をもつ二酸化窒素も学校環境衛生基準の検査項目です。二酸化硫黄、オゾン、一酸化窒素はこの設問で基準に基づいて選ぶ二項目ではありません。二酸化炭素濃度はもともと測定しているという設定なので、追加検査では燃焼器具に特有の一酸化炭素と二酸化窒素へ着目します。
選択肢の確認
1.二酸化硫黄:誤り。この条件で学校環境衛生基準に基づき追加する対象ではありません。
2.オゾン:誤り。石油燃焼器具使用時に選ぶ検査項目ではありません。
3.一酸化炭素:正答。不完全燃焼で発生し、重い低酸素症を起こし得ます。
4.一酸化窒素:誤り。基準で選ぶ窒素酸化物は二酸化窒素です。
5.二酸化窒素:正答。燃焼に伴って発生し、気道を刺激します。
覚えるポイント
教室で開放型燃焼器具を使うときは、通常の二酸化炭素による換気評価に加え、一酸化炭素と二酸化窒素を確認します。