111Q230|第111回 薬剤師国家試験 過去問
50 歳女性。これまでに薬の副作用、アレルギー歴なし。肩こり、ほてり、 発汗、イライラを感じている。食事のバランスに気をつけているが、健康診断で骨 密度が低めであることを指摘された。骨の健康が気になり、特定保健用食品を利用 したいと思い、薬局を訪れた。 この女性に特定保健用食品を勧めるにあたり、薬剤師が備えておくべき知識とし て、正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・5
正答
1・5
この問題のポイント
特定保健用食品は、食品として特定の保健用途を表示できる制度であり、許可主体、販売場所、医薬品との違いを押さえます。
解説
特定保健用食品は、身体の生理学的機能などに影響を与える保健機能成分を含み、個別審査を経て、特定の保健の用途に適する旨を表示できる食品です。現在の許可行政は消費者庁が担うため、「厚生労働省によって認められた」とする説明は現行制度として不適切です。あくまで食品であり、疾病の診断・治療を目的とする医薬品ではなく、薬局に限定せず一般の店舗などでも販売されます。許可表示には、おなかの調子、血圧、血糖、コレステロール、骨の健康などに関するものがあります。さらに規格基準を満たすカルシウム製品では、骨粗しょう症になるリスクを低減する可能性を示す疾病リスク低減表示が認められています。
選択肢の確認
1.特定保健用食品には、健康の維持・増進にかかわる特定の保健の用途に適する 食品であることが表示されている。:正答。制度の中心となる表示です。
2.特定保健用食品は、厚生労働省によって認められた食品である。:誤り。現在の許可主体は消費者庁です。
3.医薬品と同じように、特定保健用食品によって疾病を治療できる。:誤り。食品であり疾病治療を標榜できません。
4.特定保健用食品は、薬局だけで購入することができる。:誤り。販売場所は薬局に限定されません。
5.特定保健用食品には、骨粗しょう症になる疾病リスクを低減する可能性を表示 したものがある。:正答。カルシウムについて許可された表示があります。
覚えるポイント
トクホは消費者庁の個別許可を受けた食品です。保健用途は表示できますが治療効果は標榜できず、疾病リスク低減表示も一部にあります。