111Q212第111回 薬剤師国家試験 過去問

34 歳男性。運送業でトラックを運転している。毎年、春先になると鼻の調 子が悪くなっていたが、特に薬は使用していなかった。今年も2 月末から症状が出 始めたが、3 月に入ると悪化してきたため、一般用医薬品を求めて薬局を訪れた。 以下は、男性と対応した薬剤師との会話である。 男 性 :1 週間前からくしゃみと透明な鼻水が出て、数日前から鼻がつまってい ます。車の運転に支障が出ないように、眠くならない薬を使いたいのです が、どの薬がお勧めですか。 薬剤師: 点鼻薬がありますが、いかがですか。 男 性: 点鼻薬は苦手なので、飲み薬はありませんか。 薬剤師: 飲み薬でしたらこちらのロラタジン錠又は ア はいかがですか。 薬剤師がこの男性に提案する一般用医薬品アの有効成分として最も適切なのはど れか。1つ選べ。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

職業運転者には、抗ヒスタミン薬の眠気だけでなく、添付文書上の自動車運転等への注意・禁止の有無を確認して選びます。

解説

フェキソフェナジンは第二世代H1受容体拮抗薬で、中枢移行が少なく鎮静性が低い薬です。国内の使用上の注意に自動車運転等を避ける旨の記載がなく、眠気を避けたいトラック運転手への候補となります。セチリジン、エピナスチン、ベポタスチンは眠気を生じることがあり、自動車運転など危険を伴う機械操作への注意が必要です。ジフェンヒドラミンは第一世代で血液脳関門を通過しやすく、鎮静・注意力低下が強いため運転者には不適切です。症状が続く、悪化する、喘鳴や発熱を伴う場合などは受診も勧めます。

選択肢の確認

1.セチリジン塩酸塩:誤り。眠気により運転へ影響するおそれがあります。
2.エピナスチン塩酸塩:誤り。運転等への注意が必要な成分です。
3.フェキソフェナジン塩酸塩:正答。鎮静性が低く運転回避の警告がありません。
4.ベポタスチンベシル酸塩:誤り。眠気と危険作業への注意が必要です。
5.ジフェンヒドラミン塩酸塩:誤り。第一世代で強い眠気を起こしやすい成分です。

覚えるポイント

運転者では「第二世代」だけで決めず、個別成分の運転注意を確認します。代表的候補はロラタジンとフェキソフェナジンです。

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