111Q200第111回 薬剤師国家試験 過去問

73 歳男性。脳梗塞後片麻痺の後遺症がある。最近、動悸や息切れを感じて 近医を受診し、急性冠症候群の疑いで総合病院を紹介された。トレッドミル、自転 車エルゴメータは困難であったことから、精査目的で、塩化タリウム( 201Tl)注射 液(1 回 74 MBq)及びアデノシン注射液を使用した心筋血流シンチグラフィを行 うこととなった。 アデノシンの作用に影響を及ぼすため、この心筋血流シンチグラフィ実施前日の 夕方から服用を避けるべき薬物はどれか。2つ選べ。

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正解: 3・5

正答

3・5

この問題のポイント

アデノシン負荷心筋血流シンチグラフィでは、アデノシン受容体を遮断する薬と、内因性・投与アデノシンの作用を増強する薬の双方を中止対象として確認します。

解説

アデノシンは主に冠動脈のA2A受容体を刺激して血管を拡張し、血流分布の差を作ります。テオフィリンはメチルキサンチン系でアデノシン受容体を拮抗するため、負荷作用を弱めて検査精度を損ないます。ジピリダモールは細胞へのアデノシン取り込みを阻害して作用を増強し、過度の血管拡張などを招き得るため、いずれも事前に避けます。ワルファリン、チザニジン、プレガバリンは、この検査でアデノシン作用を直接変える代表薬ではありません。カフェイン含有飲食物にも同様の注意が必要です。

選択肢の確認

1.ワルファリン:誤り。抗凝固薬でありアデノシン受容体作用を変えません。
2.チザニジン:誤り。中枢性α2受容体刺激薬です。
3.テオフィリン:正答。アデノシン受容体を遮断して負荷作用を弱めます。
4.プレガバリン:誤り。電位依存性Ca²⁺チャネルα2δサブユニットへ作用します。
5.ジピリダモール:正答。アデノシン取り込み阻害により作用を増強します。

覚えるポイント

アデノシン負荷前は、拮抗するテオフィリン・カフェインと、作用を増強するジピリダモールを確認します。

111Q199111Q201
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