111Q116|第111回 薬剤師国家試験 過去問
炎症性サイトカイン及び化学伝達物質に関する記述として、正しいのはどれ か。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 2・3
正答
2・3
この問題のポイント
炎症性サイトカイン、血管作動性ペプチド、ヒスタミン、ケモカインを、産生源と作用で区別します。IL-1とTNF-αは活性化マクロファージ由来の代表的サイトカインです。
解説
細菌成分を認識したマクロファージはIL-1やTNF-αを産生します。IL-1は発熱や炎症反応を促し、TNF-αは血管内皮へ接着分子を誘導して、好中球のローリング・接着・組織移行を助けます。ブラジキニンは疼痛や血管透過性亢進に関わるペプチドです。ヒスタミンは主にマスト細胞・好塩基球の顆粒から放出され、補体断片C3a・C5aとは別物です。ケモカインは白血球遊走を導くタンパク質です。
選択肢の確認
1.ブラジキニンは、肝臓に作用して CRP の産生を減少させる。:誤り。ブラジキニンは疼痛・血管透過性に関与し、CRPを減らす因子ではありません。
2.IL-1 は、細菌感染時に活性化マクロファージで産生される。:正しい。自然免疫の炎症性サイトカインです。
3.TNF-α は、血管内皮細胞に作用して接着分子の発現を誘導し、好中球を炎症 部位へ動員する。:正しい。白血球の血管外遊走を促します。
4.ヒスタミンは、補体活性化過程で産生されるアナフィラトキシンである。:誤り。アナフィラトキシンはC3aやC5aです。
5.ケモカインは、アラキドン酸からシクロオキシゲナーゼ経路を経由して産生さ れる。:誤り。その経路で生じるのはプロスタグランジン類などで、ケモカインはタンパク質です。
覚えるポイント
サイトカイン・ケモカインはタンパク質、プロスタグランジンはアラキドン酸由来、C3a/C5aは補体断片です。