111Q057第111回 薬剤師国家試験 過去問

アンジオテンシン変換酵素(ACE)阻害薬を服用中の患者に投与禁忌なのはど れか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

サクビトリルはネプリライシンを阻害します。ACE阻害と重なると血管作動性ペプチドの分解が過度に抑えられ、血管浮腫の危険が高まります。

解説

サクビトリルバルサルタンは、ネプリライシン阻害作用とアンジオテンシンⅡ AT₁受容体遮断作用を併せもつARNIです。ネプリライシンとACEはいずれもブラジキニンなどの分解に関与するため、ACE阻害薬との併用でこれらが蓄積し、血管浮腫の発現リスクが増大します。このため併用は禁忌で、相互に切り替える場合にも少なくとも36時間の投与間隔を設けます。ほかの薬は心不全治療で併用され得ますが、ACE阻害薬服用だけを理由とする併用禁忌ではありません。

選択肢の確認

1.アゾセミド:ループ利尿薬で、体液貯留を改善します。ACE阻害薬との併用禁忌ではありません。
2.イバブラジン:洞結節のIf電流を抑制して心拍数を低下させる薬です。
3.カルベジロール:α₁遮断作用ももつβ遮断薬で、慢性心不全に用いられます。
4.サクビトリルバルサルタン:正答。ACE阻害薬との併用で血管浮腫の危険が高まり、併用禁忌です。
5.ダパグリフロジン:SGLT2阻害薬で、心不全にも用いられます。

覚えるポイント

ARNIとACE阻害薬は同時に使わず、切替時は36時間空けます。

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