110Q342第110回 薬剤師国家試験 過去問

75 歳男性。50 歳の娘と二人暮らし。娘は、父親の服薬管理の相談のため、薬 局を訪れた。父親は、当該薬局で一包化調剤を受け、1 日3 回、朝食後、夕食後、 就寝前に処方薬を服用している。父親は、自分でお薬カレンダーに服用時点ごとに 一包化した薬剤をセットしているが、加齢黄斑変性による視力の低下が原因で、最 近、セットミスが多くなってきた。父親は身の回りのことを自分でしたいとの願望 が強く、娘は、このまま父親に薬剤管理をさせてあげたいと思っている。娘が持参 した一包化された薬剤は以下のとおりである。なお、父親に特に物忘れはなく、日 常生活にも問題はない。 (一包化包装への印字) 服用日:2025 年2 月14 日 服用日:2025 年2 月14 日 朝食後 厚生 太郎 様 夕食後 厚生 太郎 様 アジルサルタン錠 20 mg アムロジピン錠 2.5 mg アスピリン腸溶錠 100 mg ランソプラゾールOD 錠 15 mg ベザフィブラート徐放錠 200 mg カルボシステイン錠 250 mg ベザフィブラート徐放錠 200 mg カルボシステイン錠 250 mg 服用日:2025 年2 月14 日 就寝前 厚生 太郎 様 ラメルテオン錠 8 mg カルボシステイン錠 250 mg 薬剤師が、薬剤のセットミスを軽減できる可能性が高い工夫はどれか。2つ選 べ。

110Q342の問題画像
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正解: 2・4

正答

2・4

この問題のポイント

視力低下が原因のセットミスには、服用時点を大きく、色でも識別できるようにする工夫が有効です。本人の自立希望を尊重し、原因に直接対応する環境調整を選びます。

解説

画像では氏名は既に太く大きく印字されていますが、「朝食後」「夕食後」「就寝前」の表示は小さく、白黒の似たレイアウトです。用法のフォントを大きくすれば、低下した視力でも服用時点を読み分けやすくなります。さらに朝・夕・就寝前で色分けした線を加えると、文字だけに頼らず位置と色で識別できます。色覚も含め本人が見分けられる配色かを確認して導入します。服用錠数を減らしても、カレンダーへ置く一包化包装の選択ミスを直接は解決しません。

選択肢の確認

1.氏名の印字を「ひらがな」に変更する。:氏名理解ではなく視認性が問題で、文字種変更だけでは改善しにくいです。
2.用法のフォントサイズを大きくする。:正答。画像で小さい服用時点表示を読み取りやすくします。
3.効能・効果の印字を追加する。:情報量が増え、服用時点の識別を直接助けません。
4.服用時点ごとに色分けしたラインを分包紙に引く。:正答。朝・夕・就寝前を視覚的に区別できます。
5.合剤への処方変更を医師に提案し、服用剤数を減らす。:包内の錠数より、服用時点ごとの包装を取り違えることが問題です。

覚えるポイント

服薬支援は、認知機能、視力、手指機能、本人の希望を分けて評価し、原因に合う表示・配色・配置を選びます。

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