110Q322第110回 薬剤師国家試験 過去問

72 歳男性。数年前よりA病院から処方1 の薬剤が処方されていた。さら に、2 週間前から処方2 が開始された。本日、男性はかかりつけ薬局に電話し、 3 日前から腹部の不快感を感じているが治らないと訴えた。薬剤師は、男性よりこ こ数週間は食生活に大きな変化がないことを聴取した。また、処方1 の薬剤が多く 残っており、夕食後は飲み忘れてしまうことも分かった。対応については、折り返 し電話する旨を伝えた。薬剤師は、この薬局で実務実習中の薬学部学生に、練習と して電話で伝える指導内容案とA病院への服薬情報提供書案の作成を指示した。ま た、処方1 と処方2 の薬剤の注意事項等情報(添付文書)を確認したところ、処方 2 の薬剤の副作用欄に「腹部不快感 0.5~2 %未満」と記載されていた。 なお、この薬局は地域連携薬局の認定を有していることを薬局内に掲示してい る。その他の薬局の認定は受けていない。 (処方1 ) ロスバスタチン錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 夕食後 30 日分 (処方2 ) サキサグリプチン水和物錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 30 日分 指導薬剤師は、実務実習生の指導内容案と服薬情報提供書案を確認した。適切な のはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・5

正答

3・5

この問題のポイント

残薬には服用時点を工夫し、新規症状には開始時期と添付文書上の頻度から原因薬を評価します。患者への指導と医師への情報提供を切り分けます。

解説

ロスバスタチンは夕食後に忘れやすい一方、1日1回投与なので、生活に合う朝食後へ変更すれば服薬継続を改善できます。処方変更は医師へ提案します。腹部不快感はサキサグリプチン開始後に出現し、添付文書にも該当する副作用として記載されているため、時間的関連からこちらを優先して情報提供します。ただし薬剤師が電話だけで直ちに中止を断定せず、重症度や他症状を確認して受診・処方医への相談につなげます。残薬調整は薬局も関与できる業務です。

選択肢の確認

1.指導内容案:処方2 の薬剤の服用を直ちに中止すること:誤り。状態を評価せず一律に中止させず、処方医と連携します。
2.指導内容案:残薬は薬局で対応できないので医師に相談すること:誤り。薬局は残薬を確認し、処方医への情報提供や調整提案ができます。
3.情報提供書案:処方1 の薬剤について1 日1 回朝食後に変更の提案をすること:正しい。夕食後の飲み忘れを減らす具体策です。
4.情報提供書案:処方1 の薬剤の副作用発現の可能性が高いこと:誤り。長期服用中で、新規薬との時間関係より優先度が低い評価です。
5.情報提供書案:処方2 の薬剤の副作用発現の可能性が高いこと:正しい。開始後の経過と既知の副作用が一致します。

覚えるポイント

副作用評価では症状、開始時期、既知頻度を結び、アドヒアランス対策は患者の生活時刻へ処方を合わせます。

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