110Q245第110回 薬剤師国家試験 過去問

病院で、以下の事故事例を用いて、抗がん剤シクロホスファミド水和物の 調製に関する新人薬剤師の研修会を行うことになった。 <事故事例> シクロホスファミド水和物の溶解に閉鎖式薬物移送システム(CSTD)で調製 するところ、その器具がなかった。薬剤師は安全キャビネットを使用して、シ クロホスファミド水和物500 mg(凍結乾燥粉末)を生理食塩液25 mL で溶解 させているときに18 G の注射針がシリンジから外れ、誤って薬液を飛散させ てしまった。 この過程で排出されたものの廃棄に関して、新人薬剤師が備えておくべき知識と して正しいのはどれか。2つ選べ。

110Q245の問題画像
2つ選択
解答・解説を見る

正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

医療廃棄物は材質、感染性、鋭利性で分類します。注射針は耐貫通性容器へ入れ、ガラス製医療器材のバイアルは特別管理産業廃棄物として扱います。

解説

使用済み注射針は、血液付着の有無にかかわらずメカニカルハザードのある鋭利物として、感染性廃棄物と同等に扱います。図Aのバイオハザードマークを表示した、密閉可能で堅牢な耐貫通性容器へ直ちに廃棄します。使用後のガラス製バイアルも、破損時の切創などを防ぐ必要がある医療器材であり、産業廃棄物のうち特別管理産業廃棄物として処理します。薬液を拭いたガーゼを単純に事業系一般廃棄物へ混ぜることはできません。プラスチック製の使用済みシリンジや手袋も、材質上は産業廃棄物側であり、「事業系一般廃棄物」や「特別管理一般廃棄物」とする選択肢は不適切です。実務では施設の分別・委託処理手順にも従います。

選択肢の確認

1.使用した注射針は、図Aに示した形状のマークをつけた容器に入れて廃棄する ことが推奨されている。:正答。バイオハザード表示のある耐貫通性容器へ入れます。
2.拭き取りに使用したガーゼは、事業系一般廃棄物として扱う。:抗がん薬で汚染された廃棄物として分別し、通常ごみに混ぜません。
3.使用後のバイアルは、特別管理産業廃棄物として扱う。:正答。ガラス製医療器材として適正処理します。
4.使用したシリンジは、事業系一般廃棄物として扱う。:プラスチック類の産業廃棄物側で扱います。
5.調製時に用いたディスポーザブル手袋は、特別管理一般廃棄物として扱う。 図A:プラスチック製品をこの一般廃棄物区分にはしません。

覚えるポイント

針はバイオハザード表示の耐貫通性容器へ入れ、バイアル・シリンジ等は産業廃棄物側で適正に分別します。

110Q244110Q151
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)