110Q223|第110回 薬剤師国家試験 過去問
68 歳男性。パーキンソン病及びうつ病の治療のため継続して薬剤を服用 し、パーキンソン病の症状は軽快していたが、1 ケ月前より時間帯によって歩くこ とができたりできなかったりする症状が認められ、生活に支障をきたすようになっ た。薬の調節とリハビリテーションを行う目的で4 週間の入院となった。 (入院時持参薬) レボドパ100 mg・カルビドパ配合錠 ペルゴリドメシル酸塩錠250 μg パロキセチン錠20 mg 入院後、レボドパ・カルビドパ配合錠を1 回1 錠、1 日3 回から1 回1 錠、1 日 5 回に増量したが、症状が改善しなかったため、さらに薬剤を追加することとなっ た。この患者に追加する薬剤の候補として適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1・2
この問題のポイント
wearing-offへの追加薬を選ぶ際は、併用中のパロキセチンとMAO-B阻害薬が併用禁忌であることにも注意します。
解説
イストラデフィリンはアデノシンA2A受容体拮抗薬で、レボドパ含有製剤で治療中のwearing-offを改善する追加薬です。エンタカポンは末梢COMTを阻害してレボドパの分解を抑え、作用時間を延長します。一方、セレギリン、サフィナミド、ラサギリンはいずれもMAO-B阻害薬です。本例で服用中のSSRIであるパロキセチンは、これら3剤のいずれとも併用禁忌です。併用により脳内セロトニン濃度が高まり、セロトニン症候群を生じるおそれがあるため、追加薬の候補にできません。イストラデフィリンはMAO-B阻害薬ではなく、A2A受容体拮抗薬である点を区別します。
選択肢の確認
1.イストラデフィリン錠:正答。A2A受容体を遮断しoff時間を短縮します。
2.エンタカポン錠:正答。末梢COMT阻害によりレボドパ作用を延長します。
3.セレギリン塩酸塩錠:MAO-B阻害薬で、パロキセチンとは併用禁忌です。
4.サフィナミドメシル酸塩錠:MAO-B阻害薬で、パロキセチンとは併用禁忌です。
5.ラサギリンメシル酸塩錠:MAO-B阻害薬で、パロキセチンとは併用禁忌です。
覚えるポイント
パロキセチン服用中はMAO-B阻害薬を除外し、A2A拮抗薬またはCOMT阻害薬を選びます。