110Q198|第110回 薬剤師国家試験 過去問
38 歳女性。アレルギー性鼻炎で近医を受診し、処方1 による治療を受けて いた。しかし、薬剤師は処方1 の薬剤の供給が不安定になったとの情報を得たた め、医師と他剤への変更を検討し、処方1 は処方2 へ変更された。なお、処方1 の 薬剤と処方2 の薬剤は、添加剤が同じものを調剤した。 (処方1 ) セチリジン塩酸塩錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 28 日分 (処方2 ) レボセチリジン塩酸塩錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 28 日分 変更後の処方2 に関して薬剤師が患者に行う説明として、適切なのはどれか。 2つ選べ。
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正解: 1・2
正答
1・2
この問題のポイント
セチリジンはR/Sラセミ体、レボセチリジンは主に薬効を担うR体です。5 mgでセチリジン10 mgと同等の効果を期待します。
解説
セチリジン10 mgにはR-エナンチオマーとS-エナンチオマーが各約5 mg含まれ、R体であるレボセチリジンが高いH1受容体親和性を担います。そのためレボセチリジン5 mgへの変更では、服用回数・時刻は同じままで同等の抗アレルギー効果を期待できます。ただし眠気などの副作用が必ず軽くなると断定はできません。供給が戻っても、処方薬を薬剤師判断だけで元の成分へ変更せず処方医の同意が必要です。両薬は実質的に同じ活性エナンチオマーを含み、飲み合わせが別物になるという説明も不適切です。
選択肢の確認
1.処方2 の薬剤は、処方1 の薬剤と同じように服用してください。:正答。1日1回就寝前で同じです。
2.処方2 の薬剤は、処方1 の薬剤と効果が同等です。:正答。活性R体を半量用います。
3.処方2 の薬剤は、処方1 の薬剤より副作用が軽くなります。:必ず軽減すると保証できません。
4.処方1 の薬剤の供給が安定すれば、医師の同意がなくても処方1 に戻せます。:処方医の同意が必要です。
5.飲合せに注意する薬が処方1 の薬剤と異なりますので、今後別の薬を服用する 場合は、相談してください。:相互作用上まったく別の薬となる説明は不適切です。
覚えるポイント
セチリジン10 mg=R/S各約5 mg、レボセチリジン5 mg=活性R体で、用法と効果は同等です。