110Q166第110回 薬剤師国家試験 過去問

6 歳男児。咽頭痛のため耳鼻咽喉科を受診した。血液検査で抗ストレプト リジンO(ASO)抗体と抗ストレプトキナーゼ(ASK)抗体の上昇が認められ、 A 群溶血性レンサ球菌(溶連菌)咽頭炎と診断された。 レンサ球菌属に対して抗菌作用を示す薬物に関する記述として、正しいのはどれ か。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 3・4

正答

3・4

この問題のポイント

抗菌薬ごとに細胞壁合成のどの段階、葉酸代謝、50S・30Sリボソームのどこを阻害するか対応させます。

解説

アモキシシリンなどβ-ラクタム薬は、反応性β-ラクタム環によりペニシリン結合タンパク質の活性部位をアシル化し、細胞壁ペプチドグリカンの架橋を担うトランスペプチダーゼを不可逆的に阻害します。クリンダマイシンは50Sサブユニットへ結合してペプチド転移反応などを阻害します。セファレキシンもPBP阻害薬で、MurAを阻害してUDP-N-アセチルムラミン酸合成を抑えるのはホスホマイシンです。エリスロマイシンとアジスロマイシンは50Sへ作用するマクロライドです。

選択肢の確認

1.セファレキシンは、細菌のピルビン酸転移酵素を阻害して、UDP︲N︲アセチル ムラミン酸の合成を抑制する。:この機序はホスホマイシンです。
2.エリスロマイシンは、細菌のジヒドロ葉酸還元酵素を阻害して、テトラヒドロ 葉酸の生成を抑制する。:50Sサブユニットへ作用します。
3.アモキシシリンは、細菌のペニシリン結合タンパク質に共有結合して、不可逆 的にトランスペプチダーゼ活性を阻害する。:正答です。
4.クリンダマイシンは、細菌のリボソーム50S サブユニットに結合して、ペプチ ド転移酵素反応を阻害する。:正答です。
5.アジスロマイシンは、細菌のリボソーム30S サブユニットと結合して、アミノ アシルtRNA がmRNA と結合するのを阻害する。 一般問題(薬学理論問題) 【薬理】:50Sへ作用します。

覚えるポイント

βラクタム=PBP、ホスホマイシン=MurA、マクロライド・クリンダマイシン=50Sです。

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