110Q079|第110回 薬剤師国家試験 過去問
汚染されたヒト乾燥硬膜の使用により感染した疾患であって、生物由来製品感 染等被害救済制度の創設の契機となったのはどれか。1つ選べ。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
プリオンに汚染されたヒト乾燥硬膜の移植で医原性クロイツフェルト・ヤコブ病が発生し、感染被害救済制度創設の契機となりました。
解説
クロイツフェルト・ヤコブ病は、異常型プリオンタンパク質の蓄積により急速進行性認知症、ミオクローヌス、運動失調などを来す致死性の神経変性疾患です。かつて海外由来のヒト乾燥硬膜が脳外科手術などに使用され、プリオン汚染による医原性感染が多数発生しました。生物由来製品は原料の生物学的性質に由来する感染リスクを完全には排除しにくいため、通常の副作用救済とは別に感染等被害救済制度が設けられました。
選択肢の確認
1.成人T 細胞白血病:HTLV-1感染に関連する腫瘍です。
2.クロイツフェルト・ヤコブ病:正答。汚染ヒト乾燥硬膜による医原性感染が問題となりました。
3.トキソプラズマ症:原虫Toxoplasma gondiiによる感染症です。
4.大腿四頭筋短縮症:筋肉注射との関連が問題となった障害で、硬膜由来感染ではありません。
5.後天性免疫不全症候群:HIV感染によりますが、ヒト乾燥硬膜の事例ではありません。
覚えるポイント
ヒト乾燥硬膜=プリオン=医原性CJD。生物由来製品感染等被害救済制度と結び付けます。