109Q310|第109回 薬剤師国家試験 過去問
75 歳女性。7 日前に誕生日を迎えた。その少し前に、誕生日以降に使用で きる医療保険証が郵送されてきた。70 歳の夫と二人暮らしである。高血圧症と閉 塞隅角緑内障の治療のため、ロサルタン錠とビマトプロスト点眼液を使用してい る。3 日前、熱中症で救急病院に入院となった。入院後、寝つきが悪いとの訴えが あったため睡眠導入薬を追加することとなった。この病棟を担当している薬剤師 は、患者を担当している研修医から睡眠導入薬について相談を受けた。患者から は、「寝つきが悪いので、早く眠れる薬が欲しい。でも、睡眠薬は効果が翌朝まで 残ることがあると聞いたので不安だ。翌朝に影響の少ない薬がよい。」との希望が あった。 研修医に提案する薬剤として適切なのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・5
正答
1・5
この問題のポイント
入眠困難に対し、翌朝への持越しが少なく、閉塞隅角緑内障や高齢者の抗コリン負荷を避けられる短時間型薬を選びます。
解説
エスゾピクロンは非ベンゾジアゼピン系の短時間作用型睡眠薬で入眠障害に用い、長時間型より翌朝への持越しを抑えやすい薬です。ラメルテオンはメラトニンMT1/MT2受容体作動薬で睡眠覚醒リズムを整え、筋弛緩・依存や持越しが比較的少ないため高齢者の候補です。ジフェンヒドラミンは抗コリン作用があり、閉塞隅角緑内障を悪化させ、発汗抑制によって熱中症にも不利です。ニトラゼパムとフルニトラゼパムは作用が長く、高齢者では翌朝の眠気、転倒、認知機能低下等に注意するため本希望に適しません。いずれも少量から評価します。
選択肢の確認
1.エスゾピクロン錠:正答。短時間型で入眠障害に用います。
2.ジフェンヒドラミン塩酸塩錠:抗コリン作用が閉塞隅角緑内障・熱中症に不適切です。
3.ニトラゼパム錠:作用が長く翌朝へ持ち越しやすい薬です。
4.フルニトラゼパム塩酸塩カプセル:長時間作用し、高齢者の持越し・転倒に注意します。
5.ラメルテオン錠:正答。持越しや依存が比較的少ない薬です。
覚えるポイント
高齢者の不眠は、持越し・転倒・抗コリン作用を避け、非薬物療法も併用します。