109Q309第109回 薬剤師国家試験 過去問

13 歳男性。身長135 cm、体重40 kg。近隣の公立病院脳神経外科にて頭蓋 咽頭腫の摘出術を受けたものの、血中下垂体ホルモン濃度の異常は改善せず、汎下 垂体機能低下症と診断され、いくつかのホルモン補充療法の一つとして成長ホルモ ン補充療法を行うこととなった。処方医より「ソマトロピン(遺伝子組換え)製剤 を使用したいが、患児及び患児の両親が先行バイオ医薬品とバイオ後続品(バイオ シミラー)のどちらを選択するかを判断できるように説明してほしい。」との依頼 を受け、病院薬剤師から先行バイオ医薬品とバイオ後続品の相違について説明を行 うこととなった。 病院薬剤師の説明を受けて、患児及び患児の両親はバイオ後続品を使用すること にした。この成長ホルモン製剤の説明として適切なのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・5

正答

2・5

この問題のポイント

ソマトロピンは体重等に基づき用量を決め、家庭で自己注射できます。耐糖能へ影響するため血糖・HbA1cを定期確認します。

解説

小児の成長ホルモン補充療法は適応疾患、体重または体表面積等に応じて用量を設定し、本問の製剤では患児の体重情報が必須です。本人・家族が手技を習得すれば家庭で皮下注射でき、毎日通院する必要はありません。ソマトロピンは免疫抑制薬ではないため、生ワクチンを一律禁止しません。水・Na貯留や頭蓋内圧亢進、甲状腺・副腎機能等を監視しますが、開始によって夜尿症になると断定する薬ではありません。成長ホルモンはインスリン感受性を低下させ耐糖能異常を起こすことがあるため、血糖・HbA1cを定期的に確認します。

選択肢の確認

1.毎日通院の上、医師または看護師に注射してもらってください。:訓練後は家庭で投与できます。
2.用量を決めるためにはお子さんの体重の情報が必須です。:正答。体重等で用量を設定します。
3.このお薬の使用中は、生ワクチンの接種はできません。:免疫抑制薬ではなく、一律禁止ではありません。
4.このお薬を始めることによって、夜尿症(おねしょ)になります。:通常の説明ではありません。
5.定期的に血糖やHbAlc の検査が必要となります。:正答。耐糖能異常を監視します。

覚えるポイント

成長ホルモン補充は体重換算・自己注射・成長評価に加え、血糖と甲状腺等を監視します。

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