109Q301|第109回 薬剤師国家試験 過去問
38 歳男性。身長175 cm、体重65 kg。腎機能及び肝機能は正常。仕事で海 外出張が多く疲労気味だった。帰国後、37 ℃台の微熱と痰がからむ咳が2 週間続 き、近医を受診した。胸部X 線検査の結果、肺に空洞を伴う結節性陰影を認めた ため総合病院を紹介受診し、諸検査を受けたところ肺結核と診断された。 この患者に下記の薬剤が処方された。薬剤師による服薬指導内容として誤ってい るのはどれか。1つ選べ。 (処方1 ) リファンピシンカプセル150 mg 1 回3 カプセル(1 日3 カプセル) イソニアジド錠100 mg 1 回3 錠(1 日3 錠) エタンブトール塩酸塩錠250 mg 1 回3 錠(1 日3 錠) ピラジナミド散 1 回1.5 g(1 日1.5 g) 1 日1 回 朝食前 7 日分 (処方2 ) ピリドキサールリン酸エステル水和物錠10 mg 1 回1 錠(1 日3 錠) 1 日3 回 朝昼夕食後 7 日分
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
誤った指導を選ぶ負問です。ピリドキサールはイソニアジドによるビタミンB6欠乏性末梢神経障害の予防であり、貧血予防が主目的ではありません。
解説
エタンブトールは視神経障害を起こすことがあるため、視力・色覚変化を早期に申告してもらいます。イソニアジドはヒスタミンやチラミンの代謝に影響し、マグロ等のヒスタミンを多く含む食品で頭痛・紅潮を起こすことがあります。イソニアジド、リファンピシン、ピラジナミドは肝障害に注意し、倦怠感、黄疸、そう痒等があれば連絡します。リファンピシンにより尿、汗、涙等が橙赤色になることも説明します。ピリドキサールリン酸エステルはビタミンB6補充によりイソニアジド誘発末梢神経障害を予防する目的です。
選択肢の確認
1.視覚障害を起こすことがあるので、視力の低下に注意するよう指導する。:適切。エタンブトールに注意します。
2.マグロを食べると頭痛が出現することがあるので、食べ過ぎないよう指導す る。:適切。イソニアジドとのヒスタミン反応に注意します。
3.全身倦怠感、黄疸、皮膚のかゆみが出現したら、すぐに連絡するように指導す る。:適切。肝障害の徴候です。
4.尿や汗が赤く着色することを説明する。:適切。リファンピシンによる着色です。
5.処方2 の薬剤は貧血予防のために処方されていることを説明する。:正答。誤りで、末梢神経障害予防が目的です。
覚えるポイント
抗結核薬はINH=B6欠乏神経障害、RFP=体液着色、EB=視神経、PZA=高尿酸・肝障害です。