109Q300第109回 薬剤師国家試験 過去問

38 歳男性。身長175 cm、体重65 kg。腎機能及び肝機能は正常。仕事で海 外出張が多く疲労気味だった。帰国後、37 ℃台の微熱と痰がからむ咳が2 週間続 き、近医を受診した。胸部X 線検査の結果、肺に空洞を伴う結節性陰影を認めた ため総合病院を紹介受診し、諸検査を受けたところ肺結核と診断された。 この患者の検査に関する記述のうち、正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・5

正答

1・5

この問題のポイント

結核菌特異抗原に対するT細胞応答をIGRAで検出でき、核酸増幅検査で結核菌群を迅速に同定できます。

解説

インターフェロンγ遊離試験(IGRA)は、結核菌特異抗原で感作リンパ球を刺激した際のIFN-γ産生を測定し、結核感染で陽性となります。ただし活動性と潜在性の区別は単独ではできないため、画像、喀痰塗抹・培養、核酸増幅検査等を組み合わせます。PCR等の核酸増幅検査は喀痰中の結核菌群DNAを検出し、迅速な同定に役立ちます。β-D-グルカンは真菌細胞壁成分、抗ガングリオシド抗体はGuillain-Barré症候群等、迅速ウレアーゼ試験はHelicobacter pylori感染の検査です。

選択肢の確認

1.インターフェロンc 遊離試験で陽性となる。:正答。抽出表記のcはγに相当し、結核感染の免疫応答を検出します。
2.b︲D︲グルカンが陽性となる。:β-D-グルカンは主に深在性真菌症の指標です。
3.抗ガングリオシド抗体が陽性となる。:結核の検査ではありません。
4.迅速ウレアーゼ試験で診断できる。:H. pylori検査です。
5.PCR 検査で菌の同定ができる。:正答。結核菌群核酸を検出できます。

覚えるポイント

IGRAは感染の免疫学的証拠、PCRは菌核酸の証拠。活動性判断には培養・画像等も必要です。

109Q299109Q301
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