109Q257第109回 薬剤師国家試験 過去問

52 歳女性。40 歳時に気管支ぜん息と診断された。現在、処方1 ~5 の薬 剤を服用しており、アドヒアランスは良好であるが、ぜん息発作で頻回に入院して いた。今回、ぜん息発作のコントロール目的で入院となり、処方6 が追加された。 (処方1 ) アドエア500 ディスカス (注1)28 吸入用 1 個 1 回1 吸入 1 日2 回 朝・夕吸入 (注1 ) 1 回サルメテロールとして50 μg 及びフルチカゾンプロピオン酸エス テルとして500 μg (処方2 ) スピリーバ2.5 μg レスピマット (注2)60 吸入 1 本 1 回2 吸入 1 日1 回 朝吸入 (注2 )1 回チオトロピウムとして2.5 μg (処方3 ) テオフィリン徐放錠200 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) 1 日2 回 朝食後及び就寝前 (処方4 ) モンテルカスト口腔内崩壊錠10 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 (処方5 ) プロカテロール塩酸塩水和物エアゾール10 μg 1 本 1 回2 吸入 ぜん息発作時 (処方6 ) オマリズマブ(遺伝子組換え)皮下注150 mg シリンジ 3 本 1 回450 mg 11:00 に皮下投与 処方1 ~6 のいずれかの薬物の作用機序として、正しいのはどれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 2・4

正答

2・4

この問題のポイント

処方薬のうち、テオフィリンにはアデノシン受容体遮断作用、オマリズマブには遊離IgEを捕捉する作用があります。

解説

テオフィリンはホスホジエステラーゼ阻害作用に加えてアデノシン受容体を遮断し、気管支平滑筋収縮を抑えます。オマリズマブは遊離IgEの定常部へ結合し、IgEが肥満細胞・好塩基球上の高親和性IgE受容体FcεRIへ結合するのを妨げ、アレルギー反応を抑えます。トロンボキサン合成酵素阻害薬、IL-5産生抑制を主作用とする薬、抗IL-5抗体は処方1〜6に含まれません。モンテルカストはシステイニルロイコトリエン受容体遮断薬です。

選択肢の確認

1.トロンボキサン合成酵素を阻害することで、気管支平滑筋の収縮を抑制する。:処方薬の作用ではありません。
2.アデノシンA1 受容体を遮断して、気管支平滑筋の収縮を抑制する。:正答。テオフィリンの作用です。
3.2 型ヘルパーT 細胞(Th2 細胞)におけるIL︲5 の産生を抑制することで、肺 への好酸球浸潤を抑制する。:処方薬の主作用には該当しません。
4.IgE に結合して、IgE が肥満細胞膜上のIgE 受容体に結合するのを阻害するこ とで、炎症性メディエーターの産生を抑制する。:正答。オマリズマブです。
5.IL︲5 に結合して、IL︲5 が好酸球の細胞膜上のIL︲5 受容体に結合するのを阻害 することで、血中の好酸球数を減少させる。:メポリズマブ等の機序で、処方薬ではありません。

覚えるポイント

オマリズマブ=抗IgE、メポリズマブ=抗IL-5と標的を区別します。

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