109Q247|第109回 薬剤師国家試験 過去問
65 歳男性。肝腫瘍の精査目的で来院し、CT 検査にてS2 区域に35 mm の 乏血性腫瘍が確認された。入院し、超音波ガイド下で経皮的に生検針を刺し、肝臓 の一部を採取する肝生検を実施することになった。 入院予定2 週間前の外来受診の際に、以下の薬剤を継続して服用していることを 薬剤師が聴取した。 (処方) クロピドグレル錠75 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) アムロジピン口腔内崩壊錠2.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) ランソプラゾール口腔内崩壊錠30 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) フェノフィブラート錠80 mg 1 回2 錠(1 日2 錠) グリメピリド錠1 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 28 日分 この患者で肝生検を行うにあたり休薬する薬剤として、適切なのはどれか。2つ 選べ。
解答・解説を見る
正解: 1・5
正答
1・5
この問題のポイント
肝生検は出血リスクのある侵襲的検査です。抗血小板薬を休薬し、絶食時の低血糖を避けるためSU薬も調整します。
解説
クロピドグレルは血小板機能を不可逆的に抑えるため、経皮的肝生検前は血栓リスクとの均衡を医師が評価し、十分な期間休薬します。自己判断で止めず、適応となった冠動脈疾患などを確認します。肝生検は通常絶食で行うため、インスリン分泌を食事非依存的に促すSU薬グリメピリドを服用すると低血糖の危険があり、検査当日など所定の休薬が必要です。アムロジピン、ランソプラゾール、フェノフィブラートは、出血や絶食時低血糖を理由とした本問の休薬対象ではありません。検査手順と施設指示に従い再開時期も確認します。
選択肢の確認
1.クロピドグレル錠:正答。生検時の出血リスクを高めます。
2.アムロジピン口腔内崩壊錠:通常、この理由で休薬しません。
3.ランソプラゾール口腔内崩壊錠:生検前休薬の対象ではありません。
4.フェノフィブラート錠:本問の出血・低血糖対策の対象ではありません。
5.グリメピリド錠:正答。絶食中の低血糖を防ぐため休薬します。
覚えるポイント
侵襲的検査前は抗血栓薬、絶食時はインスリン・SU薬などの調整を必ず確認します。