109Q232|第109回 薬剤師国家試験 過去問
乳児(生後1 ケ月、女児)を連れた母親が、女児の1 ケ月検診を受けた後 に、女児が服用している薬について相談したいことがあるということで、かかりつ け薬局に来局した。女児の出生時の体重は2,940 g であり、母乳栄養で現在は 3,890 g である。女児は、メナテトレノンシロップ1 mL を哺乳確立時、生後1 週 目(産科退院時)、今回と合計3 回内服している。母親は、女児へのメナテトレノ ン投与の理由について薬剤師に質問をした。 薬剤師が母親へ行った説明内容として最も適切なのはどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
メナテトレノンはビタミンK2です。新生児・乳児ビタミンK欠乏性出血症、とくに頭蓋内出血を予防します。
解説
ビタミンKは肝で凝固因子II、VII、IX、Xなどのγ-カルボキシ化に必要です。新生児・乳児はビタミンKが不足しやすく、欠乏すると消化管出血や重篤な頭蓋内出血を起こすことがあります。メナテトレノンシロップを出生後の所定時期に投与する目的は、このビタミンK欠乏性出血症を予防することです。くる病は主にビタミンD、神経管閉鎖障害は妊娠前後の葉酸と関係します。黄疸等の肝障害やアレルギーを直接予防する投与ではありません。服用回数・時期は施設の予防法に従います。
選択肢の確認
1.くる病の発症リスクを軽減するため。:主にビタミンD補充が関係します。
2.黄疸等の肝障害リスクを軽減するため。:肝障害予防が主目的ではありません。
3.頭蓋内出血等の出血リスクを軽減するため。:正答。ビタミンK欠乏性出血症を予防します。
4.神経管閉鎖障害のリスクを軽減するため。:葉酸が関係し、出生後投与の目的ではありません。
5.アレルギーの発症リスクを軽減するため。:ビタミンK投与の目的ではありません。
覚えるポイント
新生児メナテトレノン=ビタミンK欠乏性出血症の予防、とくに頭蓋内出血を防ぎます。