109Q226|第109回 薬剤師国家試験 過去問
68 歳女性。身長150 cm、体重41 kg(BMI 18.2)。独居。喫煙歴無し。飲 酒はしない。最近、体重の減少と体力の低下が気になっていたところ、テレビでフ レイルの特集を見て、自分も該当するのではないかと心配になり、健康サポート薬 局の薬剤師に相談に来た。薬剤師はこの女性に生活習慣について尋ね、以下の情報 を得た。 ・近頃、固いものが食べにくくなったので豆腐のような軟らかいものを好んで食べ ている。 ・運動習慣は週に1 回程度、散歩を行ってきたが、最近疲れやすくなったので外に 出ない日が多くなった。 ・年をとるとともに友人が少なくなったので、他者と交流する機会は、ほとんどな い。 フレイルに関する内容として、正しいのはどれか。2つ選べ。
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正解: 1・4
正答
1・4
この問題のポイント
フレイルは健康と要介護の中間にある多面的で可逆性のある状態です。早期介入が健康寿命を延ばします。
解説
フレイルは加齢に伴って生理的予備能が低下し、ストレスに対する脆弱性が増した状態です。筋力・体重・歩行など身体面だけでなく、認知・抑うつなど心理・精神面、孤立など社会面も含みます。すでに要介護となった状態そのものではなく、健康と要介護の中間に位置します。適切な栄養、運動、口腔管理、社会参加により改善・進行抑制が期待できる可逆性があります。過栄養だけで防げるものではなく、肥満や生活習慣病も考慮したバランスが必要です。早期に進行を防ぐことは自立期間を延ばし、健康寿命の延伸につながります。
選択肢の確認
1.フレイルは、加齢に伴う身体的、精神的な機能低下のことである。:正答。社会的側面も含みます。
2.フレイルは、要介護になった状態のことである。:要介護前の中間的状態です。
3.フレイルは、回復することのない病態である。:介入により改善し得ます。
4.フレイルの進行を防ぐことは、健康寿命の延伸につながる。:正答です。
5.フレイルは、過栄養により防ぐことができる。:適切な栄養と運動等の総合介入が必要です。
覚えるポイント
フレイル=多面的・可逆的・要介護前。栄養、運動、口腔、社会参加へ早期介入します。