109Q223第109回 薬剤師国家試験 過去問

65 歳女性。高血圧症、骨粗しょう症、慢性便秘症及び脂質異常症の治療で かかりつけ薬局を利用し、処方1 及び処方2 の薬剤を2 年間服用している。さら に、脂質異常症については食事療法の効果が不十分で、処方3 を2 ケ月前に開始し た。 (処方1 ) アムロジピン錠5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) エルデカルシトールカプセル0.75 μg 1 回1 カプセル(1 日1 カプセル) 1 日1 回 朝食後 14 日分 (処方2 ) 酸化マグネシウム錠330 mg 1 回1 錠(1 日2 錠) オメガ︲3 脂肪酸エチル粒状カプセル2 g 1 回1 包(1 日2 包) 1 日2 回 朝夕食後 14 日分 (処方3 ) フェノフィブラート錠53.3 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 処方3 開始直前の空腹時検査値: LDL︲C 126 mg/dL、HDL︲C 58 mg/dL、TG(トリグリセリド)198 mg/dL 昨夜から全身の筋肉痛が生じているため、一般用医薬品の痛み止めを求めて来局 した。昨日は、日課としている約2 km の散歩しかしておらず、普段はその程度の 運動で筋肉痛は起こらないと言う。また、胃が弱いので内服ではなく、テレビコ マーシャルで見たロキソプロフェン含有テープ剤の購入を希望している。 この患者の筋肉の状態を知るために血液検査をする場合、注目すべき生体成分は どれか。2つ選べ。

2つ選択
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正解: 1・3

正答

1・3

この問題のポイント

筋細胞障害ではクレアチンキナーゼと乳酸デヒドロゲナーゼが血中へ逸脱します。横紋筋融解症ではCKが特に重要です。

解説

クレアチンキナーゼ(CK)は骨格筋に多く、筋細胞膜が障害されると血中濃度が著しく上昇するため、横紋筋融解症の中心的検査です。乳酸デヒドロゲナーゼ(LDH)も筋を含む多くの組織に存在する逸脱酵素で、筋障害時に上昇し得ます。ただし臓器特異性はCKより低いため、症状、CK、血清・尿中ミオグロビン、クレアチニン、Kなどと併せて評価します。ビリルビンは主にヘム代謝・肝胆道系、ヘモグロビンは貧血、尿酸はプリン代謝の指標で、筋の状態を直接知る二項目ではありません。

選択肢の確認

1.クレアチンキナーゼ:正答。筋障害で顕著に上昇します。
2.ビリルビン:肝胆道系や溶血の評価に用います。
3.乳酸デヒドロゲナーゼ:正答。筋細胞障害でも上昇します。
4.ヘモグロビン:赤血球・貧血の指標です。
5.尿酸:高尿酸血症・プリン代謝の指標です。

覚えるポイント

横紋筋融解症の要点は筋症状+CK高値+ミオグロビン尿。腎機能と高K血症も監視します。

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