109Q217第109回 薬剤師国家試験 過去問

54 歳女性。数ケ月前より、咽頭痛及び頸部リンパ節腫脹を認めた。精査の 結果、悪性リンパ腫(びまん性大細胞型B 細胞リンパ腫)と診断され、初回治療 としてR︲CHOP 療法を開始するために入院となった。 化学療法施行前にB 型肝炎ウイルスのスクリーニング検査を実施したところ、 次の検査結果であったため、以下の処方が開始となった。 (検査結果) HBs 抗原(-)、HBc 抗体(+)、HBs 抗体(+)、 HBV︲DNA 量25 IU/mL(基準値20 IU/mL) (処方) エンテカビル錠0.5 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 就寝前 7 日分 この処方に関して薬剤師が留意しておく内容として、正しいのはどれか。2つ選 べ。

2つ選択
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正解: 2・3

正答

2・3

この問題のポイント

HBV再活性化対策におけるエンテカビルの服用条件、化学療法開始、投与期間と腎機能調整を確認します。

解説

エンテカビルは食事で吸収が低下するため空腹時に服用し、一般に食後2時間以降かつ次の食事の2時間以上前とします。HBV-DNA陽性例では核酸アナログを開始して再活性化を抑えながら、必要な化学療法を実施します。エンテカビルは腎排泄型で腎機能に応じた用量・投与間隔調整が必要です。予防投与は1週間で終えず、免疫抑制・化学療法終了後も一定期間継続してモニタリングします。

選択肢の確認

1.飲み忘れた場合、次の就寝前に2 回分をまとめて服用する。:2回分を一度に服用しません。
2.食事により吸収が低下するため、服用前後2 時間は食事をしない。:正答です。空腹時投与です。
3.処方された薬剤を服用中でも、化学療法を開始する。:正答です。抗ウイルス療法下で化学療法を行います。
4.腎機能に応じた用量調整の必要はない。:腎機能低下時は調整が必要です。
5.この処方は継続せず、1 週間で終了する。:再活性化防止のため長期継続が必要です。

覚えるポイント

エンテカビルは空腹時・腎機能調整・化学療法後も継続、と覚えます。

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