109Q209|第109回 薬剤師国家試験 過去問
55 歳女性(閉経後)。身長160 cm、体重52 kg。血圧135/70 mmHg。高 血圧症にて、処方1 の薬剤を服用している。 (処方1 ) アジルサルタン錠20 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 今回、1 ケ月前よりほてりや発汗、不眠症状等があり、更年期障害を疑い婦人科 クリニックを受診した。その後、以下の追加処方箋を持参して、かかりつけ薬局を 訪れた。 (処方2 ) 結合型エストロゲン錠0.625 mg 1 回1 錠(1 日1 錠) 1 日1 回 朝食後 14 日分 後日、同患者が再び来局し、不安やイライラが強いことから漢方薬を紹介してほ しいと依頼された。この患者に加味逍遙散 (注)を紹介したが、この漢方薬を長期服 用する場合、留意すべき副作用として腸間膜静脈硬化症が報告されている。 (注) サイコ、シャクヤク、トウキ、ソウジュツ、ブクリョウ、サンシシ、ボタン ピ、カンゾウ、ショウキョウ、ハッカから構成される処方 この副作用の原因と考えられる生薬として正しいのはどれか。1つ選べ。なお、 写真左下のスケールバーは1 cm である。

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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
加味逍遙散に含まれ、長期服用で腸間膜静脈硬化症との関連が知られるサンシシを写真から同定します。
解説
原因生薬はサンシシ(山梔子)です。クチナシの成熟果実を基原とし、写真2のような卵形〜長楕円形で、表面に縦方向の隆起がみられます。含有成分ゲニポシドが腸内細菌でゲニピンへ変換され、腸間膜静脈壁の変化に関与すると考えられています。長期服用中に腹痛、下痢、便秘、腹部膨満等が反復した場合は中止を含めて医療機関へ相談します。
選択肢の確認
1.選択肢1(画像参照):細長い皮片状で、サンシシの果実形態ではありません。
2.選択肢2(画像参照):正答です。縦稜のあるクチナシ果実で、サンシシです。
3.選択肢3(画像参照):不規則な根茎片で、サンシシではありません。
4.選択肢4(画像参照):長い円柱状の根で、果実生薬ではありません。
5.選択肢5(画像参照):細根を伴う根の形態で、サンシシではありません。
覚えるポイント
サンシシ含有漢方薬の長期服用では腸間膜静脈硬化症に注意し、反復する腹部症状を見逃しません。