109Q176|第109回 薬剤師国家試験 過去問
TDM の実施が望ましい薬物の性質として、正しいのはどれか。2つ選べ。
2つ選択
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正解: 4・5
正答
4・5
この問題のポイント
TDMが臨床的に有用となる条件を、治療域、個人差、非線形性、相互作用、症状評価の難しさから考えます。
解説
TDMは、投与量だけでは有効性・安全性を予測しにくく、血中濃度と効果または毒性に関係がある薬物で有用です。治療域が狭い、体内動態の個人差が大きい、腎肝機能や相互作用で濃度が変わりやすい、非線形動態を示す、といった性質は実施の根拠になります。また、副作用が原疾患の症状と似て臨床所見だけでは判別しにくい場合、濃度測定が判断を助けます。反対に、治療域が広く、個人差や相互作用が小さい薬物は、定型用量でも濃度を予測しやすく、TDMの優先度は低くなります。
選択肢の確認
1.有効血中濃度の範囲が広い。:有効濃度域が広い薬物は多少の濃度変動を許容でき、TDMの必要性は低くなります。
2.体内動態の個人差が小さい。:個人差が小さければ投与量から濃度を予測しやすく、望ましい性質には当たりません。
3.薬物相互作用を受ける可能性が低い。:相互作用が少なければ予期しない濃度変化も少なく、TDMを必要とする方向ではありません。
4.体内動態に非線形性が認められる。:正答。用量と血中濃度が比例せず、小さな増量で濃度が大きく変わるため測定が有用です。
5.副作用と対象疾患の症状の区別が難しい。:正答。臨床症状だけで毒性か原疾患か判別しにくいとき、血中濃度が判断材料になります。
覚えるポイント
TDM向きは「狭い治療域、大きい個人差、非線形、相互作用、症状だけで毒性を判別しにくい」です。