109Q117|第109回 薬剤師国家試験 過去問
抗体とそのクラススイッチに関する記述のうち、誤っているのはどれか。1つ 選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
抗体のクラススイッチは、抗原特異性を保ったまま重鎖定常領域をDNAレベルで組み換える反応です。誤った記述を選びます。
解説
B細胞はまずV(D)J再構成で可変領域を作り、最初は同じ可変領域をもつIgMを産生します。抗原刺激後、AIDの作用で重鎖遺伝子のスイッチ領域間にクラススイッチ組換えが起こると、μ鎖定常領域がγ、α、εなどへ置き換わり、IgG、IgA、IgEへ変化します。可変領域は保たれるため抗原特異性は変わらず、エフェクター機能が変化します。T細胞のCD40Lやサイトカインが誘導・方向付けに重要です。
選択肢の確認
1.クラススイッチは、抗体可変部の遺伝子再編成の後にB 細胞で生じる。:V(D)J再構成後、活性化B細胞で生じる正しい記述です。
2.最初に産生される抗体のクラスは、IgM である。:ナイーブB細胞が最初に作る膜型・分泌型抗体の基本はIgMです。
3.クラススイッチにより変化する領域は、重鎖(H 鎖)に存在する。:重鎖定常領域が変化します。
4.すべての抗体のクラススイッチは、転写産物であるRNA の選択的スプライシ ングの違いで生じる。:正答となる誤った記述です。クラススイッチはDNAの組換えで起こります。
5.クラススイッチは、T 細胞との細胞間相互作用やサイトカインにより制御され る。:CD40-CD40L相互作用やサイトカインで制御されます。
覚えるポイント
クラススイッチはDNAの重鎖定常領域を変更し、可変領域と抗原特異性は維持します。IgMとIgDの共発現に関わる選択的スプライシングとは区別します。