109Q063|第109回 薬剤師国家試験 過去問
ポリカルボフィルカルシウムが適用される疾患はどれか。1つ選べ。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
ポリカルボフィルカルシウムは腸管内の水分量に応じて吸水・保水し、便の性状を整える薬です。
解説
ポリカルボフィルカルシウムは胃内の酸性条件でカルシウムが外れ、腸管内で吸水して膨潤・ゲル化します。便中の水分が多いと水を保持して下痢を改善し、水分が少ないと便の容量と含水量を増やして排便を促すため、過敏性腸症候群に伴う便通異常に適します。薬物自体は高分子でほとんど吸収されません。腸管閉塞が疑われる状態では膨潤による悪化を避ける必要があります。
選択肢の確認
1.術後イレウス:腸管通過障害がある状態であり、膨潤性薬を用いる適応ではありません。
2.高カルシウム血症:血清カルシウムを低下させる治療薬ではありません。
3.過敏性腸症候群:正答。吸水・保水作用で下痢と便秘の双方の便性状を整えます。
4.腎不全:腎機能を改善する薬ではなく、カルシウム負荷にも注意が必要です。
5.虫垂炎:急性腹症として診断と外科的対応を要し、本薬の適応ではありません。
覚えるポイント
ポリカルボフィルは水分を抱えてゲル化し、便を「多すぎる水にも少なすぎる水にも」適した硬さへ近づけます。