109Q059|第109回 薬剤師国家試験 過去問
高ナトリウム血症の患者に禁忌である薬物はどれか。1つ選べ。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
高ナトリウム血症では、電解質を伴わず水を排泄して血清ナトリウム濃度をさらに上げる薬を避けます。
解説
トルバプタンは腎集合管のバソプレシンV₂受容体を遮断し、アクアポリン2の管腔側膜への移行を抑えます。その結果、ナトリウム排泄を大きく増やさずに自由水の再吸収を低下させる水利尿が起こります。体内の水が相対的に減ると血清ナトリウム濃度が上昇するため、高ナトリウム血症の患者には禁忌です。開始後は口渇、尿量、体液量と血清ナトリウムを適切に監視します。
選択肢の確認
1.トルバプタン:正答。V₂受容体遮断による水利尿で高ナトリウム血症を増悪させるおそれがあります。
2.エプレレノン:選択的アルドステロン受容体拮抗薬で、特に高カリウム血症へ注意します。
3.エナラプリルマレイン酸塩:ACE阻害薬で、高カリウム血症や腎機能低下などに注意します。
4.カルベジロール:α₁・β受容体遮断作用をもち、高ナトリウム血症を理由とする禁忌薬ではありません。
5.フロセミド:Na⁺-K⁺-2Cl⁻共輸送体を阻害し、ナトリウムと水の排泄を増やします。
覚えるポイント
トルバプタンは「塩ではなく水を出す」水利尿薬です。高ナトリウム血症との組合せは、さらに濃縮させるため禁忌です。