109Q047第109回 薬剤師国家試験 過去問

TDM における薬物血中濃度の測定において、全血試料を用いて分析する必要が ある薬物はどれか。1つ選べ。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

TDMの試料は、薬物が血球へどの程度分布するかで選びます。赤血球移行が大きい薬物は血清・血漿だけでは総濃度を正しく表せません。

解説

シクロスポリンは血中で赤血球を含む血球成分へ広く分布するため、採血後の温度や分離条件によって血漿濃度が変わり得ます。そこでTDMでは全血中濃度として標準化して測定します。残る薬物も治療域が狭いなどの理由でTDM対象ですが、通常は血清または血漿を試料とします。TDM対象であることと、必要な試料種を分けて判断する問題です。

選択肢の確認

1.テイコプラニン:抗菌効果と毒性の管理にTDMを行いますが、血清または血漿を用います。
2.バルプロ酸ナトリウム:総濃度や必要時に遊離濃度を血清・血漿で測定します。
3.フェニトイン:高いタンパク結合率と非線形動態に注意しますが、通常の試料は血清・血漿です。
4.シクロスポリン:正答。赤血球への分布が大きいため、全血試料で測定します。
5.ジゴキシン:中毒回避のためTDMを行い、血清または血漿濃度を測定します。

覚えるポイント

免疫抑制薬ではシクロスポリンとタクロリムスは全血測定です。採血時刻だけでなく試料種もTDM結果の前提になります。

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