109Q013|第109回 薬剤師国家試験 過去問
核内受容体のリガンドの前駆体となるビタミンはどれか。1つ選べ。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
核内受容体は脂溶性の低分子をリガンドとする転写調節因子です。選択肢のビタミンが何へ代謝され、どの受容体へ結合するかを考えます。
解説
レチノールはビタミンAの一形態で、体内でレチナールを経てレチノイン酸へ酸化されます。レチノイン酸は細胞内へ入り、核内受容体であるレチノイン酸受容体などに結合し、DNA上の応答配列を介して細胞分化・増殖に関わる遺伝子の転写を調節します。したがって、レチノールは核内受容体リガンドの前駆体です。他の選択肢は水溶性ビタミンで、主として補酵素または補酵素の構成成分として代謝反応を支えます。
選択肢の確認
1.ナイアシン:NAD・NADPの構成成分となり、酸化還元反応を担うビタミンです。
2.ピリドキシン:活性型のピリドキサールリン酸となり、アミノ酸代謝などの補酵素として働きます。
3.パントテン酸:補酵素Aの構成成分となり、アシル基転移に関与します。
4.レチノール:正答。レチノイン酸へ代謝され、核内受容体のリガンドになります。
5.ビオチン:カルボキシラーゼの補酵素として二酸化炭素の転移反応に関与します。
覚えるポイント
ビタミンAはレチノール、視覚に関与するレチナール、遺伝子転写を調節するレチノイン酸を関連付けて整理します。