61PM068|第61回 作業療法士国家試験 過去問
男性生殖器で正しいのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2 または 4
正答
2・4
この問題のポイント
男性生殖器の自律神経支配と射精時の生理的変化を理解することで、臨床的にも重要な知識になります。特に、脊髄損傷患者における性機能障害の評価や介入において、これらの知識は基本的です。
解説
射精は交感神経の作用によって引き起こされます。この過程では、胸腰髄(L1〜L2領域)の交感神経が活性化し、陰茎の収縮や精液の放出を促進します。一方、射精時に膀胱内括約筋(内尿道括約筋)が収縮することで、精液が膀胱に逆流するのを防ぎ、逆行性射精を抑制します。この収縮は、射精の生理的プロセスにおいて重要な役割を果たしており、特に脊髄損傷患者ではその機能の欠如が性機能障害の原因となることがあります。
逆に、勃起中枢は仙髄(S2〜S4)にあり、副交感神経が支配しています。射精は交感神経によるものであり、機能的な精子形成は約74日(2〜3か月)かかり、腟内での精子寿命は最大72時間(2〜3日)とされています。これらの誤解を避けるために、自律神経の役割と射精時の生理的変化を明確に把握することが求められます。
選択肢の確認
1.勃起中枢は腰髄にある。:間違っている。仙髄(S2〜S4)に副交感神経中枢がある。
2.射精は交感神経の作用による。:正しい。交感神経(L1〜L2)が支配する。
3.機能的な精子形成は50 日かかる。:間違っている。約74日かかる。
4.射精時は膀胱内括約筋が収縮する。:正しい。逆流を防ぐために収縮する。
5.精子の射精後腟内での寿命は12 時間である。:間違っている。最大72時間程度。
覚えるポイント
「勃起=副交感(仙髄)」「射精=交感(胸腰髄)」「射精時、内括約筋収縮で逆流防止」を暗記すると、男性生殖器の自律神経支配を正確に理解できます。臨床現場では、これらの知識が性機能障害の評価や介入計画に直接関与します。