61PM040|第61回 作業療法士国家試験 過去問
SCIT が焦点を当てているのはどれか。
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正解: 2
正答
2.社会認知
この問題のポイント
統合失調症患者における「社会的機能の回復」に焦点を当てた介入プログラムとして、SCIT(Social Cognition and Interaction Training)は、他者の感情や意図を読み取る「社会認知機能」の改善を目的としています。このプログラムは、特に表情認識、心の理論(theory of mind)、社会的状況の解釈、原因帰属スタイルといった認知的要素を訓練することで、対人関係の質を高めることが期待されます。
解説
SCITは、統合失調症患者が日常的に困難を抱える「社会的相互作用」において、他者の感情や行動の背景を正確に理解できないこと(社会認知障害)を補うためのグループトレーニングです。このプログラムは、患者が「誰が何を思ったか」や「なぜその行動が起こったのか」といった社会的文脈を解釈できるよう、実際の対人関係の中で学習を促進します。
一方、運動機能、言語流暢性、機能的キャパシティ、ワーキングメモリーは、SCITの設計目的とは異なり、他の介入(例:BACS、CRT、SSTなど)が対象となります。したがって、SCITの焦点は「社会認知」に限定されます。
選択肢の確認
1.運動機能:誤り。運動機能の改善は作業療法の一部ではありますが、SCITの目的とは無関係。
2.社会認知:正しい。SCITは社会的認知の改善を直接的目標としています。
3.言語流暢性:誤り。言語の流暢さはBACSなどの検査項目であり、SCITの焦点ではない。
4.機能的キャパシティ:誤り。生活行動の実際の能力はUCSTなどで評価され、SCITとは関連なし。
5.ワーキングメモリー:誤り。記憶や注意の機能はCRTなどの認知療法で対応される。
覚えるポイント
「SCIT=社会認知を改善するプログラム」という一文で記憶。統合失調症の患者が「誰がどう思ったか」を読み取れるようになることが、このプログラムの核心です。