61PM039|第61回 作業療法士国家試験 過去問
ナイアシン(ニコチン酸)の欠乏が原因となるのはどれか。
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正解: 1
正答
1.ペラグラ
この問題のポイント
ビタミンB₃(ナイアシン)の機能とその欠乏による臨床症状の対応を、臨床的に正確に識別することが求められます。特に、作業療法士が患者の生活行動や認知機能に与える影響を理解する上で、栄養欠乏症の診断と関連性を把握することが重要です。
解説
ナイアシン(ビタミンB₃)は、エネルギー代謝や神経細胞の正常機能に必要不可欠な栄養素です。その欠乏により生じる疾患は「ペラグラ」とされ、特徴的な3つの症状(3D)が見られます。
- Dermatitis(皮膚炎):日光曝露部位に赤みや発疹が現れる。
- Diarrhea(下痢):胃腸機能障害により頻回の下痢が起こる。
- Dementia(認知症様症状):記憶障害や注意欠如、判断力の低下が進行する。
これらの症状は、特に栄養管理が不十分な高齢者や、アルコール依存症、長期入院患者などで見られます。作業療法士が関わるADL(日常生活動作)の維持や認知機能の支援において、こうした栄養的背景を把握することは、適切な介入設計に不可欠です。
選択肢の確認
1.ペラグラ:正しい。ナイアシン欠乏の典型的な臨床所見。
2.橋本脳症:自己免疫性脳症で、栄養欠乏とは無関係。
3.Cushing 症候群:コルチゾール過剰による内分泌疾患。
4.Creutzfeldt-Jakob 病:原因はプリオン蛋白の異常変性。
5.抗N-methyl-D-aspartate〈NMDA〉受容体抗体脳炎:自己免疫性脳炎で、栄養因子とは無関係。
覚えるポイント
「3D」(皮膚・下痢・認知)を覚えて、**「ニコチン酸が足りないとき、3Dが出てくる」**と繰り返すことで、迅速に判断できます。