61PM029|第61回 作業療法士国家試験 過去問
糖尿病性低血糖の自律神経症状はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1.動悸
この問題のポイント
糖尿病性低血糖の初期症状として、自律神経に作用するカテコールアミンの放出が関与するため、動悸が最も典型的な自律神経症状である。この段階では意識は明瞭で、治療が早期に可能となるため、作業療法士が患者の生活行動に支障がないかを把握する上で重要。
解説
低血糖の症状は「自律神経症状」と「神経糖欠乏症状」に分けられる。自律神経症状は、血糖値が低下した際に交感神経が亢進し、アドレナリンが分泌されることで現れる。その中で動悸は、最も頻出する症状で、発汗、振戦、顔面蒼白、空腹感などとともに現れる。この段階では患者は自覚的に「何かおかしい」と感じ、行動を変えることが可能である。作業療法士が介入する際、これらの症状を早期に認識し、生活行動(ADL)の変化や環境調整の必要性を評価することが求められる。
選択肢の確認
1.動 悸:正しい。交感神経亢進による典型的な自律神経症状。
2.けいれん:誤り。脳への糖供給不足による神経糖欠乏症状。
3.意識障害:誤り。神経糖欠乏症状に属する。
4.異常行動:誤り。神経糖欠乏症状の代表的例。
5.集中力減退:誤り。神経糖欠乏症状に該当。
覚えるポイント
「動悸」は低血糖の最初のサイン。患者が自覚しやすく、作業療法士が生活環境や行動パターンの変化を観察・支援する際の最初のヒントとなる。早期発見・早期対応が、けいれんや意識障害への進行を防つ鍵である。