61PM028第61回 作業療法士国家試験 過去問

作業療法プログラム立案で最も適切なのはどれか。

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正解: 5

正答

5.成功体験を得られやすいように設定する

この問題のポイント

作業療法プログラムの立案において、患者の動機づけや治療継続を支える「自己効力感」は、成功体験の積み重ねによって形成される。特に、段階的に難易度を上げながら「達成感」を提供することは、治療効果を高める基本的な原則である。

解説

作業療法プログラムの立案は、患者の目標や価値観を尊重しつつ、エビデンスに基づいた実践(EBP)が求められる。その中で最も重要なのは、患者が「成功体験」を積めるように、訓練の難易度を段階的に設定することである。たとえば、日常生活の作業(ADLやIADL)を「小さなステップ」で進め、達成した経験を積み重ねることで、患者の自己効力感が高まり、治療への関与が増す。これは、臨床的にも確認された原則であり、治療継続や機能回復に直接的な影響を与える。

一方、訓練内容を毎回変更(1)することは、継続性を損なうため効果が低下する。環境調整を退院後に(2)行うのは、在宅生活への移行を円滑に進める上で不適切である。IADL向上のために機能訓練を優先(3)するのは、特異的訓練の重要性を無視しており、一般化が困難。また、作業療法士の個人経験(4)に依拠するのは、患者中心のケアに反する。

選択肢の確認

1.訓練内容は毎回変更する。:訓練の継続性を損なうため不適切。
2.環境調整は退院してから行う。:退院前に実施すべきで、移行支援に欠ける。
3.IADL 向上のために機能訓練を優先する。:IADLは特異的訓練が必要で、一般訓練では効果が限られる。
4.作業療法士個人の経験に基づき決定する。:患者の目標・価値観とエビデンスに基づく総合的判断が求められる。
5.成功体験を得られやすいように設定する。:患者の動機づけと自己効力感向上に直接つながるため、最も適切。

覚えるポイント

「段階的難易度」で「小さな成功」を積み重ねることで、患者の治療意欲と回復が支えられる。これは作業療法の基本原則であり、プログラム立案の最初に考えるべき視点である。

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