61AM068|第61回 作業療法士国家試験 過去問
基礎代謝で正しいのはどれか。
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正解: 5
正答
5
この問題のポイント
基礎代謝とは、身体が日常的に維持するために必要なエネルギー消費量を指す。特に、食事後のエネルギー消費増加(食事誘発性熱産生、DIT)の大きさは、栄養素の種類によって異なる。この中で、蛋白質のDITが最も高く、脂質よりも大きいという事実が試験で頻出。
解説
基礎代謝は、身体が代謝を維持するために必要なエネルギー量であり、その中で食後の消費エネルギー増加(DIT)は、摂取した栄養素の代謝過程で消費されるエネルギーの一部である。このDITは、蛋白質の代謝に伴って最も多く(摂取エネルギーの約30%)、次に糖質(約6%)、脂質(約4%)となる。したがって、脂質摂取に比べて蛋白質摂取による消費エネルギー増加は大きい。これは、蛋白質の消化・吸収にかかるエネルギーが最も高いことから来る。
選択肢の確認
1.安静立位で計測する。
→誤り。正確な測定条件は「早朝・空腹・安静仰臥位・快適室温(20℃前後)」。立位では筋活動が加わり、代謝量が上昇するため、安静仰臥位が適切。
2.体温の上昇によって減少する。
→誤り。体温が1℃上昇すると代謝量は約13%増加(van't Hoff則)。発熱時、酸素消費は増加する。
3.同性、同年齢ならば体表面積に反比例する。
→誤り。基礎代謝量は体表面積に比例する。体が大きいほど代謝量は大きくなる。
4.代謝当量〈METs〉は、作業時代謝量と安静時代謝量との差で表す。
→誤り。METsは「作業時代謝量 ÷ 安静時代謝量」として、比(ratio)で表される。差(引き算)ではない。
5.食後の消費エネルギー増加は、脂質摂取に比べ蛋白質摂取で大きい。
→正解。蛋白質のDITが最も高く、脂質より明らかに大きい。
覚えるポイント
「蛋白質>糖質>脂質」というDITの順序を記憶。基礎代謝の測定は「空腹・仰臥位・室温適正」で、METsは「比」でなく「差」ではないことにも注意。