61AM059|第61回 作業療法士国家試験 過去問
身体構造と神経の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3.Scarpa 三角 → 大腿神経
この問題のポイント
身体の構造と神経の通過経路を正確に把握することは、臨床で出現する神経障害の診断・評価に不可欠です。特に、各部位がどの神経を通過させるかを記憶することで、圧迫性障害(例:神経症候群)の原因を的確に推察できます。
解説
Scarpa三角(大腿三角)は、大腿部の外側から内側へかけて、鼡径靱帯、縫工筋、長内転筋で囲まれた三角形の領域です。この三角内を通過するのは、大腿神経(もしくは大腿神経動脈・静脈)が外側から順に通る構造です。この構造は、大腿部の神経支配を理解する上で重要なポイントです。
一方、他の選択肢は解剖学的に誤りを含みます。例えば、Frohseアーケードは橈骨神経深枝(後骨間神経)が通る場所であり、坐骨神経とは無関係です。手根管は正中神経が通る場所で、尺骨神経はGuyon管を通ります。タバコ窩には橈骨動脈や浅い橈骨神経が通るが、後骨間神経はFrohseアーケードを通ります。
選択肢の確認
1.Frohse アーケード 坐骨神経:坐骨神経 誤り。橈骨神経深枝(後骨間神経)が通過。
2.Guyon 管 正中神経:正中神経 誤り。尺骨神経が通過。正中神経は手根管。
3.Scarpa 三角 大腿神経:大腿神経 正しい。神動静が通過する重要な部位。
4.手根管 尺骨神経:尺骨神経 誤り。正中神経が通る。
5.タバコ窩 後骨間神経:後骨間神経 誤り。橈骨動脈・浅枝が通る。
覚えるポイント
「手根管=正中、Guyon=尺骨、Frohse=後骨間、Scarpa=大腿」という暗記フレームを用いることで、頻出の神経通過経路を効率的に記憶できます。特に、臨床で「手の痛み」「足の麻痺」などの症状が現れた際、その部位の神経通過経路を確認することで、原因を絞ることが可能です。