61AM032第61回 作業療法士国家試験 過去問

出血性ショックを合併するリスクが最も高いのはどれか。

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正解: 3

正答

3.骨盤骨折

この問題のポイント

骨折によって生じる出血量の大きさは、出血性ショックのリスクと直接関係がある。特に、骨盤骨折は内部に存在する大血管や静脈叢(骨盤静脈叢)を損傷しやすく、推定出血量は1,000〜3,000mLに達することが多い。この量は全身循環を維持する能力を急激に損なうため、最も危険な出血性ショックの原因となる。

解説

作業療法士が臨床現場で遭遇する外傷のうち、出血性ショックを引き起こすリスクは、骨折部位による出血量の多寡に左右される。骨盤骨折は、骨盤腔内に存在する内腸骨動脈系や骨盤静脈叢が損傷されるため、大量の血液が一時的に喪失される。このため、即座に輸血や緊急処置が必要となる。他の選択肢と比較すると、橈骨や足関節骨折では出血量が極めて少なく、大腿骨頸部骨折でも出血量は約300〜500mL程度と、骨盤骨折に比べてはるかに少ない。

選択肢の確認

1.橈骨遠位端骨折:出血量約100mL。生命にかかわるリスクは極めて低い。
2.腰椎圧迫骨折:椎体内部の出血は局所的で、全身的ショックを引き起こすことは稀。
3.骨盤骨折:出血量1,000〜3,000mL以上。出血性ショックのリスクが最も高い。
4.大腿骨頸部骨折:出血量約300〜500mL。骨盤骨折に比べてリスクは低い。
5.足関節骨折:出血量は極めて少なく、ショックの原因にはならない。

覚えるポイント

「骨盤骨折=大量出血=出血性ショックリスク最高」という記憶ポイントを、外傷の場面で即座に想起できるように。高エネルギー外傷(交通事故、高所転落)ではまず骨盤骨折を疑い、早期に出血管理を実施することが臨床的優先事項となる。

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