60PM081第60回 作業療法士国家試験 過去問

Erikson の心理・社会的発達論で高齢者が克服すべきなのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 1

正答

1.統合

この問題のポイント

Eriksonの心理・社会的発達理論では、人生を8段階に分け、各段階で特定の「発達課題」が課せられます。高齢期(老年期)においては、個人が生涯の経験を総合的に振り返り、人生を「意味のある全体」として受け取るか否かが問われます。この課題は「統合対絶望」と呼ばれ、成功すれば「統合」が達成され、人生の終盤で満足と平和をもたらします。

解説

高齢期の発達課題は「自我の統合 対 絶望」です。この段階では、過去の経験、人間関係、価値観を振り返り、自分自身の人生を「意味のある全体」としてまとめようとするのが中心です。作業療法においては、高齢者の生活の質(QoL)を支えるために、その人生の「統合」を促すための環境調整や、記憶・認知・感情の支援が重要です。例えば、過去の出来事を共有する活動や、家族との対話、思い出の作品制作などを通じて、統合のプロセスを支援します。

選択肢の確認

1.統 合:正しい。高齢期の課題であり、生涯の経験を統合して「人生の意味」を確認すること。
2.自発性:幼児後期の課題(自発性対罪悪感)で、高齢期とは関係ない。
3.自律性:幼児前期の課題(自律性対恥・疑惑)で、発達段階が不適切。
4.同一性:青年期の課題(同一性対役割の混乱)で、高齢期とは異なる段階。
5.基本的信頼:乳児期の課題(基本的信頼対不信)で、発達段階が誤っている。

覚えるポイント

Eriksonの8段階を「乳児→幼児→学童→青年→成人→高齢」の流れで暗記すると、高齢期は「統合」と覚える。各段階は「○○対△△」の対で、特に「高齢期=統合対絶望」は試験で頻出。作業療法では、この課題を支援するための「記憶・感情・社会的つながり」の支援が重要です。

60PM08060PM082
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)