60PM037|第60回 作業療法士国家試験 過去問
病院で患者の個人情報を取り扱う上で適切なのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 2
正答
2
この問題のポイント
患者の個人情報を取り扱う際、最も適切な行動は「個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応すること」です。個人情報保護法に基づき、苦情の対応は専門窓口を通じて行われるべきで、その仕組みは患者の権利を守るための標準的な手続きです。
解説
作業療法士としての職務において、患者の個人情報は常に「本人の同意」や「事前の説明」という原則に従って扱われる必要があります。個人情報保護法では、第三者への開示や発表には本人の明確な同意が必須とされています。また、診療記録の開示や学生の実習中の情報取り扱いは、事前に患者に説明・同意を得た上で実施されるべきです。
この問題では、患者の個人情報に関する「苦情申し立て」に対して医療相談窓口に相談することは、法的・倫理的に適切な対応です。患者が情報の取り扱いに不安を抱いた場合、その相談を窓口に通じて適切に受け止めることが、患者中心の医療サービスの実現に貢献します。
選択肢の確認
1.親族の求めに応じ、その場で診療録の開示を行った。
→ 親族の要求に応じて即座に開示することは、本人同意や適正な手続きを経ていないため不適切。
2.個人情報に関する苦情申し立てに医療相談窓口で対応した。
→ 患者の権利を守るための標準的な対応であり、正解。
3.患者の同意なしで見舞い客からの病状問い合わせに回答した。
→ 見舞い客への病状開示は本人同意なしでは認められない。
4.病院長の同意を得たので、患者の個人情報を病院外で発表した。
→ 発表には本人の同意が必須で、病院長の同意では代替できない。
5.臨床実習後に学生が個人情報を取り扱っていたことを患者に説明した。
→ 実習中の情報取り扱いは事前に説明・同意を得るべきで、事後説明では不十分。
覚えるポイント
個人情報の取り扱いにおいて「本人の同意」「事前の説明」「適正な手続き」が原則です。苦情への対応は専門窓口を通じて行うべきで、その他の選択肢はいずれも法的・倫理的基準に反しています。