60PM029第60回 作業療法士国家試験 過去問

ICU での早期リハビリテーションにおける作業療法士の役割で最も適切なのは どれか。

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正解: 5

正答

5.退院後の日常生活機能を早期より予測する。

この問題のポイント

ICUでの早期リハビリテーションは、患者の「退院後の生活の質」を予測し、それに基づいた介入設計を行うことが核心です。作業療法士の強みは、生活行動(ADL・IADL)の維持・回復に焦点を当てた「生活機能の予測」と「早期介入の計画」です。これにより、医療チームと連携して、退院後の生活設計を支援できるのです。

解説

ICUにおける早期リハビリテーション(早期離床やベッドサイド活動)は、筋力低下やせん妄、廃用症候群を防ぐ目的で行われます。この中で、作業療法士が特に重要な役割を果たすのは、患者の退院後の日常生活機能(ADL・IADL)を「早期に正確に予測すること」です。
例えば、患者が自立して食事を取れるか、トイレ行動が可能か、家事や買い物などの生活行動が回復できるかを、入院初期から評価・予測することで、適切なリハビリ計画や退院後の支援体制の設計が可能になります。これは、他の職種(栄養管理、嚥下訓練、機器整備など)とは異なり、作業療法士が持つ「生活行動の視点」と「予後評価の専門性」を活かした独自の貢献です。

選択肢の確認

1.急性期の栄養管理を行う。:医師または管理栄養士の責任。作業療法士の専門性とは関係ない。
2.摂食嚥下機能の治療を行う。:嚥下訓練はSTが中心的だが、ICU早期リハの「最も適切な」役割とは言えない。
3.スタッフの適切な配置を判断する。:人員配置は管理職・運営担当者の業務。
4.ベッドサイドの医療機器を整備する。:医療機器の管理は臨床工学技士の専門領域。
5.退院後の日常生活機能を早期より予測する。:作業療法士の「生活機能視点」が核心。正解。

覚えるポイント

「ICUで最初に見えてくるのは、患者がどうやって生活できるか」。作業療法士は、生活の「見える側」を読む専門職。早期に「退院後の生活を予測」することで、患者中心のケアが実現されます。

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