60PM013第60回 作業療法士国家試験 過去問

48 歳の男性。右利き。脳梗塞で左片麻痺。この患者のSOAP による作業療法記 録(別冊No. 6)を別に示す。 記入箇所で適切でないのはどれか。

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正解: 5

正答

5

この問題のポイント

SOAP記録における各欄の役割を正しく理解することが鍵。特に「P(計画)」欄は目標設定ではなく、具体的な治療内容や介入方針を記載すべき場所である。

解説

48歳の右利き男性で脳梗塞により左片麻痺を起こした患者について、SOAP記録の各欄の適切性を検討する。

  • S(主観):家族の「退院までにトイレに行けるようになってほしい」という訴えは、患者や家族の主観的期待として適切。
  • O(客観):FIMスコアなどの数値は、測定された客観的データとして妥当。
  • A(評価):左手の把持機能が向上し、ズボンの把持が安定しているという解釈は、観察された変化を適切に評価したもの。また、トイレ動作が自立レベルになると予測するという予後予測もA欄に記載できる。
  • P(計画):ここでは「短期目標(2週間後)は、『ズボンと下着の着脱を含むトイレ動作が自立できる』に設定」と記載されているが、これは誤り。P欄は「どのような訓練をどうするか(例:実施する訓練内容と方法)」といった具体的な介入計画を記す場であり、目標の設定はA欄または別途の目標欄にすべきである。

したがって、⑤(P欄に目標を設定)は不適切で、正答は5。

選択肢の確認

1.①:家族の発言)→ 適切。主観的情報として妥当。
2.②:FIM数値)→ 適切。客観的データとして適切。
3.③:把持機能の向上)→ 適切。機能変化の解釈として妥当。
4.④:予測)→ 適切。予後予測は評価の一部として認められる。
5.⑤ 別 冊 No. 6:目標設定)→ 不適切。P欄は治療計画、目標は別欄に。

この問題では、SOAPの構造を誤解して「目標をP欄に書く」という典型的なミスを指摘している。作業療法の評価記録において、目標は評価の結果をもとにした「計画」の一部として、P欄に記載すべきではない

覚えるポイント

公式正答は5。設問条件と各選択肢の違いを結び付けて覚える。

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