60AM047第60回 作業療法士国家試験 過去問

統合失調症の行動特性に合わせた作業療法士の対応で正しいのはどれか。

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正解: 3

正答

3.作業環境を一定にする。

この問題のポイント

統合失調症患者は、認知機能の障害により環境変化への脆弱性が高く、刺激の統制が困難です。そのため、作業療法では環境の安定性を最優先に置き、混乱を最小限に抑えることが基本的な対応です。

解説

統合失調症の患者は、情報処理能力が低下しており、環境の変化や突然の刺激に対して過敏に反応することがあります。これにより、不安や混乱が増幅され、活動参加が困難になります。そのため、作業療法では「環境の一定性」を確保することが重要です。例えば、同じ場所で同じ時間に同じ治療者が指導を行うことで、患者は予測可能で安心した状態を維持できます。この構造化された環境は、患者の注意の集中を助け、安全で効果的な活動参加を促します。

一方、他の選択肢は患者の認知機能の特性に反しています。緊張度を高める(1)や、状況に応じて判断させる(4)は、患者の判断力の欠如に応じた対応ではなく、むしろ混乱を招く可能性があります。まとめて指示する(2)は情報処理の負担を増やし、無関係な話をする(5)は注意の分散を引き起こします。

選択肢の確認

1.緊張度を高める。:誤り。患者の緊張は症状悪化を招く。
2.まとめて指示する。:誤り。情報過多で混乱を引き起こす。
3.作業環境を一定にする。:正しい。環境の安定が認知機能の負担を軽減する。
4.状況に応じて判断させる。:誤り。判断力の欠如により適切な対応が難しい。
5.指示の前後に無関係な話をする。:誤り。情報処理の分散を招き、理解が困難になる。

覚えるポイント

「環境を一定に保つ」は、統合失調症患者の認知機能の特性に最も適した対応です。作業療法では、ルーティンや予測可能な環境を活用し、患者の安心と活動の継続を支えることが大切です。

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