60AM044|第60回 作業療法士国家試験 過去問
アルコール依存症の治療で適切でないのはどれか。
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正解: 4
正答
4.リアリティオリエンテーション
この問題のポイント
アルコール依存症の治療において、治療法の適応を誤認しないことが重要。特に「認知症対応のアプローチ」と「依存症対応のアプローチ」を区別する能力が試される。
解説
アルコール依存症の治療では、患者の動機づけや行動変容を支援する多様な介入が用いられる。集団療法(例:AA・NA)は社会的サポートを提供し、動機づけ面接は断酒への動機を高める効果がある。認知行動療法は飲酒に関連する思考パターンや行動を改善するため、標準的な治療法である。また、CRAFT(Community Reinforcement and Family Training)は家族への介入を通じ、患者の生活環境を整え、治療継続を支援する。
一方、**リアリティオリエンテーション(ROT)**は、認知症患者の時間・場所・人物の認識を改善するために用いられるアプローチであり、アルコール依存症の治療に適応しない。その目的・構成は、依存症の治療に根拠を持たず、臨床的にも適用されない。
作業療法においては、患者の生活機能(ADL/IADL)や環境調整、高次脳機能の維持・改善を重視するが、アルコール依存症の治療では「認知症の症状対応」と「依存行動の変容」を区別して介入設計が求められる。
選択肢の確認
1.集団療法:適切。自助グループによる社会的サポートが有効。
2.動機づけ面接:適切。飲酒行動への動機を引き出すための標準的アプローチ。
3.認知行動療法:適切。飲酒行動の引き金や思考パターンを変容させる。
4.リアリティオリエンテーション:適切でない。認知症対応であり、アルコール依存症には適用されない。
5.CRAFT〈Community Reinforcement and Family Training〉:適切。家族介入により生活環境を改善し、治療継続を支援。
覚えるポイント
公式正答は4。設問条件と各選択肢の違いを結び付けて覚える。